衝撃77秒での“前のめり”KO劇に朝倉未来のファンが反応。「時代が変わる瞬間」「泣きそう」「悲しいわ」「こんな負け方ショックだ」と悲嘆に暮れる声が殺到した。なかには「幻想終焉？」と辛辣な言葉も並んだが、専門家からは意外な見解を口にした。
【画像】朝倉未来が衝撃KO負け！「倒れ方えげつなかった」実況絶句の瞬間
11月19日、YA-MANが主催する全試合オープンフィンガーグローブ（OFG）着用の立ち技格闘技イベント「FIGHT CLUB」が都内某所で行われ、YA-MAN（TARGET SHIBUYA）と朝倉未来（JAPAN TOP TEAM）が対戦。YA-MANが朝倉から2度のダウンを奪い完全勝利を収めた。
ABEMAの実況、小出アキラ・アナウンサーがゴングとともに叫んだ「殴り合い祭り開始」は予想外の一方的な決着となった。序盤から一気に距離を縮めたYA-MANは早々と、朝倉をコーナーまで押し込みプレッシャーをかける。
朝倉がカウンターで左ハイを放つが冷静に対処したYA-MANに対し、朝倉はコーナーを背に打ち合う展開が続いた。解説席にいたRISEの伊藤隆代表の「YA-MANの距離」という言葉どおり、朝倉のミドルを予測すると一気に詰めてローを連発。
このとき元K-1プロデューサーの中村拓己氏は実況席で「朝倉選手の武器は左のテンカオ、ハイ、右フックの合わせ。距離が遠かったらいいが、一気に詰めちゃえば行けなくなる」とYA-MANの距離の潰しについて言及。するとその直後、衝撃のシーンが起きる。
YA-MANが右、左とワンツーから右フックを一閃。これがガラ空きの朝倉の顔面を捉えると、朝倉はガクリと腰から落ち、前に土下座のように崩れ落ちた。衝撃的なダウンだ。
ファンもこの時点でパニックに「え？」「やだやだやだ」「ショック」「やっぱり立ち技だとキツイか」「綺麗な土下座ダウン」「こんなの初めてだよ」「何か悲しいな」「切なくなる」など感情的な声が殺到した。
小出アナも「右ストレート、前のめり朝倉未来、立つのは無理か？ 何とか本能で立ち上がった」と絶叫するが、もはや朝倉に身体を制御する余裕はない。さらに嵐のようにYA-MANの追撃を貰いロープ際で崩れて試合終了。わずか77秒のKO劇だった。
この朝倉の衝撃的な敗戦にファンからは「ここまで圧勝とは思わなかった」「うそうそうそうそ」「幻想終焉？」などの声が並んだが、解説席にいた専門家はYA-MANの徹底された"距離感"について指摘した。
伊藤代表は「YA-MANは自分の距離を良くわかっていた。朝倉選手は距離を取って考えようと思ったがさせなかった、考える前に行った」と語ると、中村氏は「YA-MANが思いっきり突っ込んだら朝倉選手のヒザとかが入るカウンターがあると思ったが、そうさせないくらい強かった」と共に先手を打つ戦術を勝利のポイントに挙げた。
RISEで何度もOFGの試合を目にしてきた伊藤代表は「このグローブは効くんです。（一発目）あれで終わって良かった」と最初のダウンで決着はついていたと指摘。
「惨敗」の言葉が各所で踊る朝倉だが中村氏は冷静にこう付け加えた。
「朝倉選手が…というよりYA-MAN選手が立派。ボクは凄く考えて朝倉選手の対策もやって試合で出しているように見えた。ただ殴り合ってるのでなく、練習や研究成果を出すのがOFGの一番の魅力。それを体現してくれた」と改めてOFG戦に精通したYA-MANの勝負感の良さを称賛した。
