慢性肝炎と難病・両側大腿骨頭壊死で歩行も困難に…美空ひばり、ボロボロの体で行った不死鳥コンサートの壮絶な舞台裏
美空ひばり生涯最後の歌声に涙する博士ちゃん
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 昭和63年4月11日、病気療養中だった美空ひばりさんが東京ドームのステージに立ち、5万人の観客を魅了した「不死鳥コンサート」。伝説のコンサートと言われる本公演の壮絶な舞台裏を、「美空ひばりバックバンド」の指揮者を務めていたチャーリィ脇野氏が明かした。

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 11月18日(土)放送の『サンドウィッチマン芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系、毎週土曜よる6時56分〜)では「意味がわかると泣ける!博士ちゃん昭和写真館」と題した企画を展開。大人顔負けの知識を身につけている子どもの“博士ちゃん”が、写真に隠された昭和の感動秘話を紹介した。

 レコードやCDなどの売り上げ枚数は1億枚以上、レコーディングした楽曲数は1500曲。さらには160本以上の映画にも出演した、昭和を代表する国民的スター・美空ひばりさん。彼女のコンサートの中でも、伝説的に語り継がれているのが、昭和63年に東京ドームで開催された「不死鳥コンサート」だ。同公演の約1年前、ひばりさんは慢性肝炎と、両側大腿骨頭壊死という重度の難病を患い、歩行も困難な状態に。1ヶ月の休養を発表し、復帰は絶望的と報じられていた中、開催されたのが「不死鳥コンサート」だった。

慢性肝炎と難病・両側大腿骨頭壊死で歩行も困難に…美空ひばり、ボロボロの体で行った不死鳥コンサートの壮絶な舞台裏
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 今回番組では、美空ひばりさんの楽曲200曲以上を歌いこなし、彼女の人生も研究し尽くした梅谷心愛(こころ)ちゃん(16歳)が、「美空ひばりバックバンド」の指揮者を20年以上務めたチャーリィ脇野氏のもとを訪問。「不死鳥コンサート」でのパフォーマンスは、一般の観客には全く異変を感じさせない完璧なものだったが、当時の映像には「人生一路」の歌唱後、納得がいかないように首を傾げるひばりさんの姿が収められている。心愛ちゃんがそのことを話に出すと、脇野氏は「思った成果が出なかったから、悔しかったのでしょう」と推測した。

 この時のひばりさんは、歩くこともままならないほど病状が悪化していたが、「人生一路」を歌い終えると、100メートルの花道へ。観客に手を振りながら花道を歩き、最後はスモークの中に消えて行った。脇野氏によると、このスモークは単なる演出ではなく、体力の限界に達していたひばりさんの姿を隠す意味合いもあったのだという。実は花道の先には車が用意されており、「車の中にバターンと行ったんでしょうね」と脇野氏。倒れ込むようにして車に乗ったひばりさんは、そのまま東京ドームを後にしたそうだ。

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 これほどまで体の状態が悪かったにも関わらず、「不死鳥コンサート」の約1年後、福岡から全国28ヶ所を巡るコンサートツアーがスタートする。そして、ツアー日程の中で2日目にあたる北九州市小倉での公演が、生涯最後のステージとなった。脇野氏はバンドの演奏を確認する目的で本公演を録音しており、番組ではその貴重なカセットテープの中身を公開。そこには、最後の力を振り絞って披露された歌声に加え、病が体力を容赦なく奪っていたことがわかるトークの様子も収められており、スタジオが涙に包まれる展開に…。果たしてその内容とは?

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 『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』はABEMAで見逃し配信中。 

2023年11月11日放送 - サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん
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