【WWE】RAW（11月20日・日本時間21日／グランドラピッズ）
中邑真輔とアルファアカデミーの抗争がクライマックスを迎えた。11月の「RAW」で中邑はアルファアカデミーの戸澤陽とオーティスを次々と撃破。今大会ではアルファアカデミー最後の砦＝チャド・ゲイブルと対戦した。
試合はオリンピックレスラーでもあるゲイブルが持ち前のレスリング力で中邑を攻め込む。中邑の腕十字やヒザ蹴り・ミドルキックにもひるまず、中邑の得意ムーブ＝身体を震わせながらの踏みつけをキャッチしてドラゴンスクリューを決めると、中邑のお株を奪うトップロープを利用した腕十字も披露。中邑をノーザンライトスープレックスで場外に投げ捨て、エプロンからトペコンヒーロを決めた。
中邑も得意の蹴り技で反撃のきっかけを掴むと、スナップ式のジャーマンスープレックスとセカンドロープからのジャンピングニーを発射。これで流れを変えるかに思われたが、ゲイブルが中邑をアウトサイダーズエッジの要領で担ぎ上げてフェイスバスターで叩きつけ、すかさずダイビングヘッドバットを投下した。
畳みかけたいゲイブルが中邑のバックに回ってスープレックスを狙うと、中邑もコーナーを掴んで阻止。ここでコーナーパットをはぎ取ってしまう。ならばとゲイブルは中邑のキンシャサを受け止めてジャーマンスープレックスとドラゴンスープレックスを連続で決める。続くムーンサルトは迎撃されるが、2度目のキンシャサをかわしてアンクルホールドで締め上げた。
中邑は前転してアンクルホールドから脱出すると、先ほどむき出しにしたコーナーに向けてゲイブルを突き飛ばす。ゲイブルはロープを掴んでコーナーへの激突を踏みとどまるが、この隙を突いて中邑がすかさず丸め込み、まんまと3カウントを奪った。
試合を優勢に進めながら一瞬の隙を突かれて敗れたゲイブルとアルファアカデミーの面々はリングで呆然。頭脳プレイで勝利を奪い去った中邑は場外で余裕の笑みを浮かべた。
これでアルファアカデミーとの抗争に終止符を打った中邑だが、前回「RAW」で語った真の標的＝“オマエ”に向けて、WWEの公式Instagramを通して「“オマエ”はどこだ？ 俺は“オマエ”がどこにいるか知っている。俺は待っている」とメッセージ。今後も中邑が狙う“オマエ”の正体が誰なのか目が離せない。
前回「RAW」でのWWE統一タッグ王座戦に乱入し、ジャッジメント・デーの勝利をアシストしたドリュー・マッキンタイアがオープニングに登場。ジャッジメント・デー入りこそ否定したものの、11月25日（日本時間26日）のプレミアム・ライブイベント（PLE）大会「Survivor Series」ではジャッジメント・デー側の一員としてウォー・ゲームズ戦に参加することを表明した。
これを受けてアダム・ピアースGMはジャッジメント・デーと対戦するセス・ロリンズ&サミ・ゼイン&ジェイ・ウーソ&コーディ・ローデスに対し、本日中に5人目の追加メンバーを見つけるように指示する。
ウォー・ゲームズ戦のアドバンテージをかけたジェイとマッキンタイアの一騎打ちでは、ジェイがマッキンタイアのフューチャー・ショック（ダブルアームDDT）に敗れたものの、試合後の両軍入り乱れての大乱闘では、ロリンズ率いる王者軍団がリングを占拠する。
そしてコーディが5人目のメンバーとして名前を挙げたのが、昨年5月の試合を最後に長期欠場中だった元WWE世界ヘビー級王者のランディ・オートンだ。超大物の電撃復帰に場内は大盛り上がり。ウォー・ゲームズに向けて豪華ドリームチーム結成となった。（ABEMA／WWE『RAW』）
