レフェリーのストップを“ガン無視”しての2度の追撃反則で相手を戦闘不能に。地域対抗戦の殺伐とした空気のなか、ルール無視の喧嘩自慢の人格変貌ぶりにファンからも「反則負けにしろ!」と厳しい声が相次いだ。
11月23日さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナで開催された「Breaking Down10」。林拓未とメカ君の試合はレフェリーが裁ききれない前代未聞の暴走で、2度のブレーク無視で打撃を叩き込んだメカ君が反則負け。ファンからも非難の声が相次いだ。
シュートボクシング経験者の林と地下格出身のメカ君。比較的舌戦も大人しめの"豊橋vs大宮の対抗・次鋒戦"は、開始から思いもよらない怒号まみれの荒れた展開となった。
試合開始早々激しい殴り合い、レフェリーのブレークを無視してメカ君が一発叩き込むと林は思わず攻撃に腰を落とす。ブレーク後の明らかな反則攻撃に、林はダメージがあるかグッタリとした表情。ファンも「ズルしたよな」「いや反則だろ」「頭つかんだよな」と騒然。
観客からもどこからか怒号が飛び交う殺伐とした空気が地域対抗戦ならではだが、試合再開後もメカ君が林をなぎ倒すと、レフェリーのストップを無視してボコボコに殴り続ける。ダウンした林に対し、ルールを完全無視のメカ君はニヤリと笑みを見せ"サイコパス"の異名を奪うイカれぶり。
度重なる追撃に林陣営からはクレームの声。これにはファンからも「反則負けでいいだろ」「メカ退場だよ」「ノーコンテストだよ」と怒りの声が殺到。なかには「レフリーのせいやろ」と裁ききれなかったレフェリーへの非難も聞こえるが、勢いに乗った選手の理性を失った攻撃は想定外の出来事だ。
試合はレフェリーが「メカ君のダウン取り消し、林のダメージ回復を待って試合再開」を宣言するが、林の大ダメージは回復せず悔し涙。目が開かない林のダメージを考慮し試合続行不可能と判断しメカ君の反則負けとなった。
メカ君を所属する"チーム大宮"のYA-MANが猛然と抗議する場面も見られたが、解説の大沢ケンジからは「(BDは)喧嘩のようにやるけれど喧嘩ではない。ルールあるもの、反則した場合負けになる」と改めて"ルールある戦い"を強調していた。