将棋の立川立飛杯達人戦決勝が11月25日に行われ、午後4時30分から羽生善治九段(53)と丸山忠久九段(53)が対局を開始した。“初代・達人”の座を掛けて争われる大注目の一戦。振り駒の結果、先手は羽生九段となった。
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の99期を誇り、棋戦優勝も最多の45回。「七冠独占」「永世七冠」など、数々の大記録を打ち立てた将棋界のスーパースターだ。今年6月には佐藤康光九段(54)からバトンを引き継ぎ日本将棋連盟の会長に就任。プレーヤーとマネジメントの“二刀流”に挑んでいる。本棋戦はシード棋士として準々決勝から出場。深浦康市九段(51)、森内俊之九段(53)を破り決勝に進出した。
丸山九段は、1990年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:24期)、順位戦B級2組(A級以上:14期)。タイトルは名人2期、棋王1期の計3期で、棋戦優勝は12回。居飛車党で得意は角換わり、中でも後手番からの一手損角換わりはスペシャリストと呼ばれるほど、徹底して指しこなす。本棋戦は予選からの出場で、飯塚祐紀八段(54)、島朗九段(60)、佐藤秀司八段(56)を破り本戦へ。準々決勝で谷川浩司十七世名人(61)、準決勝で佐藤康光九段(54)を破り、この舞台へとたどり着いた。
両者の公式戦対戦はこれまでに63局あり、羽生九段の42勝21敗。1999年の第47期王座戦五番勝負、2002年の第28期棋王戦五番勝負など熱戦を繰り広げてきた両者は、この大舞台でどのような戦いを披露するのか。
新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)