【WWE】SMACKDOWN(11月24日・日本時間25日/ローズモント)
リーダーの殿堂入りレスラーは入院、メンバーは仲間割れと完全に“崩壊状態”に陥ったラテン軍団。審判やGMまで総出となった乱闘でヒールレスラーが不意打ちで背後から襲撃した予想外のワンシーンに注目が米国のマットを震撼させた。
直前に退場したはずのレスラーが突然、背後から飛びヒザ蹴りの「ワープ芸」に場内も騒然となるひと幕だった。
日本時間25日の『WWE』レギュラー放送で、強い絆を持つラテン軍団『LWO』の分裂問題がリング上で展開された。同ユニットのボスで前US王者のレイ・ミステリオを病院送りにしたサントス・エスコバーは、前週から残りのメンバーと敵対し、ゼリーナ・ベガにビンタを喰らうなど完全に孤立無援状態。そして問題のシーンは分裂の一因となった新メンバー、カリートのマイクパフォーマンス中に起きた。
翌日の大一番『サバイバー・シリーズ』で直接対決を控えるなか、カリートはスペイン語で「汚いネズミ」や「一餞の勝ちもない裏切り蛇」と、同郷のエスコバーに侮辱ワードを連発。そこにファッションまで悪役のそれに変わり果てたエスコバーが登場し、「LWOは俺の家族だった」「クソ部外者が」「家族が崩壊したのはお前のせいだ」と怒りを爆発させる。
「LWO愛は俺が上」と身勝手な言い分のエスコバーに、ついにカリートがキレて場外乱闘勃発。激しいやり取りに、やや出遅れながらもセキュリティやレフェリーが大挙して登場し、2人を制止する。レフェリーに「お前は帰れ」と叱責され、エスコバーは花道をすごすごと後にするが…。いるはずのない客席から再登場してカリートを襲撃。背後から腰に飛びヒザを一撃して戦闘不能に追い込んだ。
忍者のように移動して一撃を食らわしたエスコバーに、「どっからきたのw?」「裏から早いな」「めっちゃ走って回り込んでるw」「こんなん絶対避けられねえw」「ワープしたw」「凄い移動距離」など、ファンも騒然。レフェリーに両腕を押さえられたエスコバーが満面の笑みを浮かべながら会場を後にする姿に「完全にカルテルのボスだな」と反響があがるほどの悪役ぶりだった。
これでエスコバー対カリートの因縁の対決は破談に…。「13年ぶりのプレミアム大会に登場」を強調していたカリートだが、注目カードが夢に消えた衝撃的なシーンとなった
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)