【WWE】Survivor Series(11月25日・日本時間26日/シカゴ)
世界最高峰のWWEで4大大会に数えられる『Survivor Series』が開催。現女子王者のイヨ・スカイ&カイリ・セイン&アスカの日本人3人を擁す“悪女軍団”と、シャーロット・フレアー&ベッキー・リンチ&ビアンカ・ブレアー&ショッツィの女王軍団が、ウォーゲームズ(特殊金網戦)で対戦した。
ウォーゲームズは金網に囲まれた2つのリングで戦う団体戦。両チームの選手が一人ずつ時間差でリングに入り、全員が揃ったところで正式に試合開始となる。反則裁定なし・3カウントかギブアップのみで勝敗が決する過酷なルール。アドバンテージ権を持ったチームから選手が追加されるため、一時的に片方のチームが数的有利になる点ポイントだ。
前回『SMACKDOWN』の前哨戦では女王軍団のシャーロットとベッキーが試合中のアクシデントをきっかけに内部分裂の危機に瀕し、不安を残したなかでの試合を迎えた。先に登場した女王軍団はビアンカ、ショッツィ、シャーロット、ベッキーの順で個別に入場。各メンバーとグータッチを交わすベッキーだったがシャーロットとは拳を合わさず金網へ。一方の“悪女軍団”ダメージCTRL(コントロール)は、リーダーのベイリーを中心に4選手同時入場。結束の固さをうかがわせるなか金網へ向かったベイリーVSベッキーで、試合開始のゴングが鳴らされた。
最初の追加メンバー=アドバンテージ権を持っていたのは女王軍団だった。ショッツィが金網にダッシュして、金属製のゴミ箱やパイプイスとともにリングイン。続いてダメージCTRLからイヨがチェーンを拳に巻いてリングに上がり、凶器の数とともに試合の激しさが増していく。
女王軍団の3人目=ビアンカは自慢のロングヘアをウォー・ゲームズ仕様のツインテールにし、ベイリーとイヨを殴打。ならばとダメージCTRLの3人目=カイリはゴミ箱のフタを持ってリングに上がって女王軍団を一蹴し、ショッツィにパイプイス超しのエルボードロップを投下した。
女王軍団の大トリ=シャーロットがリングに上がると、今回が5度目のウォー・ゲームズ出場のイヨが本領を発揮する。金網最上段からゴミ箱をかぶった状態でのボディアタックを決めて、女王軍団を一気に蹴散らした。さらにダメージCTRLの最後の一人=アスカは竹刀、テーブル、消火器を投げ入れてリングに上がる。
これで全選手がリングに揃うも、イヨの大技で女王軍団は全員ダウン状態。逆にダメージCTRLは全員が竹刀を持って仁王立ちし、ダメージCTRL圧倒的有利のなかでウォーゲームズが正式スタートとなる。
ダメージCTRLの面々は竹刀を手に女王軍団に襲い掛かり、チェーンでベッキーとビアンカを固定して、4方向からのドロップキックをグサリ。アスカがショッツィにブルーミストを噴射し、ベッキーにゴミ箱をかぶせてミサイルキックとやりたい放題だ。
しかし、ここでシャーロットが金網最上段からのムーンサルトプレスを敢行。起死回生の一撃で流れを引き戻すと、シャーロット&ベッキーが2人がかりでイヨにブレーンバスター、カイリにパワーボムを決める。チームワークが不安視されたシャーロットとベッキーが見事な合体攻撃を見せると2人はビッグハグ。シャーロットがイヨに必殺のフィギュア8、ベッキーがアスカにアームバーでギブアップを迫った。
ここはベイリーに阻止されるも、ビアンカとショッツィがアスカにダブルインパクト式のミサイルキックを決めると、ビアンカがアスカに消火器を噴射。女王軍団はベイリーに照準を定め、シャーロットがスピアー、ショッツィがセントーン、ビアンカがKOD(キス・オブ・デス)と次々に必殺技を繰り出し、最後はベッキーがテーブル目掛けて雪崩式のマンハンドルスラムを投下。この一撃でダメージCTRLのリーダー=ベイリーを沈めてウォー・ゲームズを制した。
イヨが決死の金網ダイブを見せた悪女軍団だったが敗戦。勝利した女王軍団は4人が金網最上段に上がり、チームの勝利を力強くアピールした。
(ABEMA/WWE『Survivor Series』)