【プレミアリーグ】ブレントフォード 0-1 アーセナル(日本時間11月26日/ジーテック・コミュニティ・スタジアム)
ファンが待ち望んでいた瞬間が訪れた。アーセナルがブレントフォード相手にスコアレスで終盤を迎えている中、カイ・ハヴァーツが79分に途中投入された。その10分後のことだった。右サイドからブカヨ・サカが内巻きのクロスを送ると、ドイツ代表MFはファーサイドで豪快なヘディング。アーセナルに値千金の決勝ゴールをもたらしたのだ。
今夏にチェルシーからはアーセナルに移籍したハヴァーツは、このヘディング弾がアーセナル加入後で初めての“オープンプレーからのゴール”となった。9月30日のボーンマス戦で決めたゴールはPKだった。公式戦20試合目にしてようやく挙げた1点は、本人はもちろん、仲間にとっても、ミケル・アルテタ監督にとっても、そしてファン・サポーターにとっても喜ばしいものだった。
試合後、メディアのインタビューに応えたハヴァーツは、「最も重要なのは常にチームだと思うよ」と、自身のゴールよりも勝利のほうが重要だとコメント。続けて「(サカからの)ボールは完璧だったね」と、お膳立てした同僚のクロスに感謝した。
ゴール直後のSNS上では、「最高すぎる」、「涙出た」、「今度はホームでのゴールが見たい」、「チームを救ったね」など、ここまでゴールという部分でなかなか結果が出ていなかったドイツ代表MFを称えるコメントで溢れ返っていた。
そして、試合終了後のエモーショナルなシーンも話題を呼んでいる。アルテタ監督はハヴァーツを荒々しくヘッドロックしながらアウェースタンドの前に向かうと、指を差しながら自慢の息子を紹介するようなリアクションを披露。誰もがほっこりするような名場面となった。
(ABEMA/プレミアリーグ)