アニメ『MFゴースト』は、実在する公道・スポーツカーをモチーフとしたカーレースバトルを描いた作品です。原作は、しげの秀一氏が週刊ヤングマガジン(講談社)にて連載する同名漫画でです。
この記事では、アニメ『MFゴースト』の主人公・片桐夏向(かたぎり かなた/カナタ・リヴィントン)が、作中で愛車として駆る「86(ハチロク)」について、その基本スペックや仕様などを解説します。
目次
- アニメ『MFゴースト』とは
- アニメ『MFゴースト』カナタの愛車であるトヨタ86とは?
- アニメ『MFゴースト』カナタが乗る86の馬力やホイールなどの仕様は?
- 現実で手に入る現在の86はGR86
- 人気のスポーツカー86の中古車価格は高騰しているのか?
- アニメ『MFゴースト』86のまとめ
アニメ『MFゴースト』とは
物語の舞台となるのは近未来。1995年~2013年まで『週刊ヤングマガジン』にて連載された“公道最速伝説”『頭文字D(イニシャルディー)』の設定をベースに、世界的人気を誇る公道で行われるカーレース「MFG」でのバトルがメインで描かれます。
主人公・片桐夏向がDBA-ZN6 トヨタ86GT前期を愛車に、ポルシェ・718ケイマンS、フェラーリ・488GTB、日産GT-Rといった実在するスポーツカーを駆る、神15(かみフィフティーン)と称される強力なライバルたちを相手に熱いバトルを繰り広げていきます。
作中では、『頭文字D』の主人公である藤原拓海(ふじわら たくみ)を始め、高橋啓介(たかはし けいすけ)や武内樹(たけうち いつき)などの名前も登場。『頭文字D』ファンは、主要キャラクターたちの“その後”も楽しめる内容となっています。
▶トヨタ86GTでレースに出走するカナタ 1話
▶高橋啓介、カナタの走りにコメント 9話
アニメ『MFゴースト』カナタの愛車であるトヨタ86とは?
『頭文字D』の主人公・藤原拓海が、作中を通じて乗り続けた愛車である「AE86 スプリンタートレノ」。この通称「ハチロク」を車名として、2012年にトヨタが「86(ハチロク)」としてリリースした車が、カナタの愛車である「トヨタ86」です。
トヨタ86 は、“直感ハンドリングFR”をコンセプトに、小型軽量、低重心、かつ低慣性を特徴に開発されたスポーツカーで、水平対向エンジンを搭載。トヨタとスバルの共同開発車で、メインの開発はスバルが手掛けています。なお、スバルの「BRZ(ビーアールゼット)」は、この86の兄弟車にあたります。
『MFゴースト』作中では、カナタが整備を担当する緒方(おがた)からこのトヨタ86を提供され、MFGに参戦することになります。
トヨタ86の基本スペック
トヨタ86が発売された当時は、「G」「GT」「GT Limited」の3種類のグレードが用意されました。カナタが搭乗する86は、中間グレードのGTです。
GT(MT)の発売当初の価格は279万円でした。FR駆動の貴重なスポーツカーだったこともあり、発売してすぐにスポーツカー好きのあいだで好評を博しました。
【GT(MT)主要諸元】※実車のものです
型式:DBA-ZN6
エンジン型式:FA20
最高出力:200ps(147kW)/7000rpm
最大トルク:20.9kg・m(205Nm)/6400~6600rpm
総排気量 :1998cc
全長×全幅×全高:4240×1775×1300mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1230kg
燃料タンク容量 :50リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
カナタの86のナンバープレートは?
カナタの86のナンバープレートは「藤沢386 な9-101」です。このナンバーは、アーケードゲーム『頭文字D THE ARCADE』でも使われていました。
アニメ『MFゴースト』カナタが乗る86の馬力やホイールなどの仕様は?
作中に登場する86ですが、基本スペックのままだと200馬力になります。他にわかっているのは「DBA-ZN6トヨタ86GT前期」ということですが、ノーマル車になんらかの手が加えられていると推測されます。
外装は前期型のノーマル仕様で、社外エアロなどは装備されていないように見受けられます。アルミホイールは作中では紹介されていませんが、ozの「スパルコ プロコルサ」に形状が類似しているという声もあります。
第2戦「芦ノ湖GT」に向けてチューンでパワーアップ!
MFG第1戦「小田原パイクスピーク」戦終了後、カナタの86はパワー不足を補うため、第2戦「芦ノ湖GT」の前に、小田原のオートショップ「スパイラル・ゼロ」の奥山広也(おくやま ひろや)の手によって、足まわり、吸排気、ブレーキなどのチューニングが施されました。
奥山が目指したのは「しなやかにストロークさせて、タイヤのグリップを使い切ったところからさらに粘るような」足まわりを持つセッティングです。あくまでもサーキット向けでなく、公道レース向けのセッティングが行われ、86の戦闘力はアップしました。
現実で手に入る現在の86はGR86
2023年11月現在、初期モデルから外装デザインや内装デザイン、ボディサイズ、パワートレーン、安全性能など多くの点が改良された「GR86」が一般販売されています。「GR」とは、トヨタのモータースポーツ部門の「Toyota Gazoo Racing(トヨタガズーレーシング)」が由来とされていて、「G’s」というチューニングモデルを前身に、2017年から展開されているブランドです。
GR86のスペックですが、カナタの愛車であるトヨタ86GT前期と比べると、馬力は200psから235psへ、最大トルクは205Nmから250Nmへとスペックアップしています。
2023年11月1日より、GR86の祖であるAE86の生誕40周年を記念し、特別仕様車「GR86 RZ 40th Anniversary Limited」が期間・台数限定(200台)で抽選販売されました。2023年11月24日現在は抽選申込が終了しています。
【主要諸元】
型式:3BA-ZN8
エンジン型式:FA24
最高出力:235ps(173kW)/7000rpm
最大トルク:25.5kg・m(250Nm)/3700rpm
総排気量 :2387cc
全長×全幅×全高:4265×1775×1310mm
ホイールベース:2575mm
車両重量:1260~1290kg※グレードにより異なります
燃料タンク容量 :50リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
人気のスポーツカー86の中古車価格は高騰しているのか?
『頭文字D』の主人公・藤原拓海の愛車AE86は、現在でもその人気と希少性から高値で取引されています。程度が良い車両であれば、600万円以上の車両もあるようです。
「さよなら絶望先生」などで知られる漫画家・久米田康治氏も、以前はハチロクのオーナーで、「なんだか買ったときよりも高く売れた」と語っています。
カナタが乗るDBA-ZN6 トヨタ86GT前期の中古車価格は、ノーマル車の場合は比較的安価な傾向にあります。しかし、高年式でチューニングが施されている86は、500万円以上などの高額で売買されているケースもあります。
現在発売中のGR86は、発売からあまり経過していないこともあり、中古車市場への流通量は少ないようです。そのため、新車価格に近い価格でやりとりがされています。
アニメ『MFゴースト』86のまとめ
トヨタ86は、『頭文字D』の主人公・藤原拓海の愛車AE86の通称「ハチロク」の名を付けた、2012年にトヨタから発売された車両です。カナタが乗る86は、外観はノーマルでエアロの装着などもなく、馬力も200馬力のままです。激化するカナタの公道バトルの、頼れる相棒としてのトヨタ86にも注目してみてください。
(C)しげの秀一・講談社/MFゴースト製作委員会。
アニメ『MFゴースト』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | 英国からの挑戦者(チャレンジャー) | エッチなRQが登場 |
2 | 衝撃のMFG新世代 | イニDを彷彿させるBGM |
3 | カマボコストレート | ヒロインのビンタ炸裂! |
4 | タイヤマネジメント | カナタと恋の鎌倉デート |
5 | 連携プレー | 藤原拓海の名前が登場 |
6 | 悲運のラリースト | 藤原拓海の過去が語られる |
7 | 4号車の男 | 17歳にしか興味がない男 |
8 | 音声(ボイス)カウント | ヤジキタ兄妹を攻略 |
9 | 時速300キロのドッグファイト | ハイスピードの接近戦! |
10 | アップデート | 逆ラッキースケベ発動!? |
11 | 天才覚醒 | 圧巻の走りをする沢渡 |
12 | うけつがれた感覚 | カナタの才能が明かされる |
13 | 舞いおちる白い死神 | カナタが思い出す藤原拓海の姿 |
14 | 4WDの攻勢 | 雨天を不気味に走行するトヨタ86 |
15 | 駅伝ストレートの明と暗 | 陸奥のGT-R対決 |
16 | 鬼神(きしん)!!沢渡 光輝 | 藤原拓海からカナタへ継承された技 |
17 | 残酷な現実 | 欧州2大ブランドのガチンコ勝負 |
18 | 芦ノ湖スカイラインの悪魔 | 濃霧で脅威のドラテク炸裂! |
19 | ロンサムカーボーイ | トヨタ86GTに迫る獰猛なフェラーリ |
20 | 決着 | わずか50cmの激しいドッグファイト |
21 | 好敵手(ライバル) | 藤原拓海AE86の当時の走り |
22 | ザ・ペニンシュラ開幕 | 藤原拓海の愛弟子が新たな歴史を刻む |
『MFゴースト』をみた人がよくみている作品