【WWE】RAW(11月27日・日本時間28日/ナッシュビル)
150キロと130キロの巨漢レスラー対決。巨大な壁がぶつかりあう“肉弾戦”でこともあろうかスタッフが巻き込まれる…。そんな背筋が凍るひと幕があった。
WWEのレギュラー番組『RAW』で、ブロンソン・リードとアイバー、巨漢レスラー同士のシングル・マッチが実現。両者の荒ぶる心が大暴走し、場外に陣取るカメラマンが“肉壁”の犠牲となった。
数週間前の4ウェイマッチの勝敗を巡ってリード(元ジョナ・ロック)とアイバー(元"ウォー・マシーン"のハンソン)には遺恨がくすぶり続けていた。日本の団体に参戦歴もある両者によるド迫力のヘビー級対決は、序盤壁と壁がぶつかりあう激しい内容に。
特に壮絶だったのは場外での攻防。アイバーのセコンド、ヴァルハラに気を取られたリードが場外に引きずりこまれると、アイバーが機敏なスピンキックを放ち、リングの壁にグシャッと突き刺さる交通事故級のサンドイッチ攻撃。この一発でマット横の電光掲示板が破損すると、ファンは「肉の塊だ」「リングの液晶が壊れた」など騒然となった。その後もシンプルな攻撃だが痛みが伝わるぶち当たりの攻防が続いたが、セコンドのヴァルハラが退場になったことを機に大荒れの場外戦に発展。
リードがバリケード外へ相手をぶん投げると、アイバーも場外に引き込み乱闘。ここで両者リングアウトのゴング。理性を失ったアイバーがイスを振り回し殴打、客席の殴り合いからリードが突進すると、避けられて誤爆した先にはWWEのカメラマンが座っていたが、トップスピードのまま突っ込み餌食に…。
頭をもたげてグッタリするカメラマン。スタッフを巻き込んだ乱闘劇にファンからは「カメラマン死ぬって」「カメラマンかわいそう」「誤爆の嵐」「止められねえ」「無茶苦茶しやがる」「労災だろこれ」と同情の声が相次いだ。
まるで“昭和プロレス”のような客席での乱闘シーンに、WWE名物のセキュリティが制止に入るが大男たちの暴走は止まらない。うち1人がパンチの餌食になり、『RAW』の責任者アダム・ピアースも介入するカオス状態。
次々と犠牲者が増える修羅場を目にし、最後は大興奮の観客の「ホーリーシット」コールだけが鳴り響いていた。
(ABEMA/WWE『RAW』)