TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」第43話(第2期19話『理非-弐-』)では、虎杖と真人、そして真人の分身体と釘崎との凄まじいバトルが展開した。このたび、虎杖悠仁役の榎木淳弥と、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美が感想を語るスペシャル対談が実現。鮮烈な印象を残した本エピソード収録時の感想や、演じる際の思いを語った。
『呪術廻戦』(芥見下々・著)は、集英社刊「週刊少年ジャンプ」で連載中、シリーズ累計発行部数8,000万部を突破している大人気コミック。2020年10月からTVアニメ第1期が放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は全世界興行収入265億円の大ヒットを記録し、一大ムーブメントに。呪術師VS.呪詛師・呪霊のかつてない大規模な呪い合いを描くTVアニメ第2期「渋谷事変」は毎週木曜23:56から、MBS/TBS系列全国28局にて絶賛放送中。
■榎木淳弥(虎杖悠仁役)、瀬戸麻沙美(釘崎野薔薇役)スペシャル対談
――「渋谷事変」の放送をここまでご覧になって、映像や音楽、キャスト陣の演技を含めて、物語の感想を教えてください
榎木淳弥(以下、榎木):アクションシーンが毎回素晴らしいですよね。アングルなども工夫されていて、この仕事をしているとどうしてもスタッフさんたちの苦労を考えてしまって。「この作画は大変だろうな~」と思いながら毎回圧倒されています。物語としては、色んな場所で戦いが起こっているという群像劇のようになっていて、「こっちは呪術師が優勢だけど、こっちでは……」という先の読めない展開にワクワクします。
瀬戸麻沙美(以下、瀬戸):本当にアクションシーンには毎回圧倒されます。榎木さんが言ったように、カット割りや視点の切り替えが斬新で面白い!アフレコの段階ではまだ完全には絵が出来上がっていないので、視聴者の皆さんと同じく毎週驚きながら見ています。物語の展開としては、原作を読んで「ここは突破できる」とわかっているのにハラハラさせられる演出も本当に素晴らしいですよね。
――第42話「理非」からの壮絶な闘いについて、どのような気持ちで収録に挑まれましたか?
瀬戸:野薔薇と真人では、圧倒的に力の差があると感じました。おくびにも出しませんが、きっとそれは野薔薇本人もわかっていて、それでもこの状況をなんとかしようと自分ができることを探して戦う姿に心を打たれました。そんな野薔薇の強い心を背負って、私もアフレコに挑みましたね。
榎木:僕は虎杖のことを「他者を助けて自分の価値を得ようとしている人」だと思っています。七海の最期を目の当たりにして、信頼している人を助けられなかった絶望に打ちひしがれる中、まだ自分の価値を信じてくれている釘崎が一緒に戦ってくれている。それが、虎杖がまた前を向けるきっかけになると思い、そこを大事に演じなければと思いました。
――第43話では、虎杖は真人と、釘崎は真人の分身と激しい闘いを繰り広げました。真人役の島崎信長さんと掛け合っての印象、また何かお話したことは?
瀬戸:「アフレコ中以外は(気持ちを作るために)話さない方がいいのかな?」と思っていたのですが、島崎さんはしっかりオンとオフを切り替えていて、私もアフレコ以外では変に気持ちを持ち出さないようにしました。島崎さんって、真人とのギャップがありすぎるんですよね(笑)。私が表現に悩んでいる時に「こうじゃないかな?」とアドバイスをくれたりして、本当に良い人だと思いました。
榎木:信長くん、すっごくフレンドリーな方ですよね(笑)。一方、僕は話すと気持ちが作れなくなってしまうので、あまり会話はしませんでした。この回こそは、虎杖の気持ちを優先しようと作り込んだ記憶があります。
――第42話からは釘崎の印象的なシーンが描かれました。ここまでの展開を振り返り、瀬戸さんが印象深かったシーンを教えてください。
瀬戸:衝撃的なシーンはたくさんありましたが、やはり回想シーンですね。今の野薔薇がどうやって形成されたのかが見えてきて、これまでは「田舎には最悪なやつしかいない」と言っていましたが、思い出を振り返ってみたら本当はそんなことなかった。それが、虎杖に最後に掛けた言葉へと繋がるのですが。田舎の思い出も、呪術高専での思い出もすべて含めて「悪くなかった」というのが彼女の人生だったんだなと。
――しかし、虎杖は釘崎の姿を見て心に限界を迎えます。その際に発した「釘崎」という言葉に、どのような思いを乗せたのでしょうか?
榎木:虎杖に自分を当てはめて考えてみました。すると、僕だったらこの場面で一度否定したいんですよね。否定して、現実逃避して、次に絶望して……という気持ちを「釘崎」というセリフに乗せました。実際に体験しているわけではないので、正解かはわからないんですけどね。
瀬戸:わかります。私が野薔薇だったら、最後に「悪くなかった」「みんなに伝えて」なんて言わないと思いますし。でも、野薔薇はそうした。それは何故なんだろう? と、ディレクターさんや演出家さんたちと話し合いました。それぞれに解釈があり、改めてキャラクターの心情の正解を導き出すのは大変で時間がかかるものだと感じるアフレコでした。
――「渋谷事変」終盤放送に向けての意気込みや、視聴者へのメッセージをお願いします。
榎木:すでにアフレコは終わっているのですが、感触としては良いものができたんじゃないかと。映像に関しても、これまで以上にすごいものが見られるのではと、視聴者の皆さんと一緒でドキドキワクワクしています。虎杖と真人の戦いの決着はどうなるのか。これからの展開も楽しみに待っていてください。
瀬戸:まだ回収されてないものがたくさんありますしね。夏油との問題もまだ解決していないし、虎杖と脹相の関係も明らかになっていません。そういったものが少しずつ紐解かれていくので、最後までぜひご注目ください。
※島崎信長の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
アニメ「呪術廻戦」放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | みどころ |
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1 | 両面宿儺 | 虎杖が“宿儺の指”を喰らう |
2 | 自分のために | 最強呪術師・五条が宿儺と対決 |
3 | 鉄骨娘 | 1年の紅一点・釘崎野薔薇が登場 |
4 | 呪胎戴天 | 宿儺が領域展開を発動 |
5 | 呪胎戴天-弐- | 宿儺vs伏黒、衝撃的な結末 |
6 | 雨後 | 虎杖がキモカワイイ呪骸と修行 |
7 | 急襲 | イケメンすぎ&強すぎ!五条が素顔公開 |
8 | 退屈 | 初対面で女のタイプを聞く男が襲来 |
9 | 幼魚と逆罰 | 七海が強烈な名言を連発 |
10 | 無為転変 | 七海vs真人、緊迫の戦い |
11 | 固陋蠢愚 | “時間外労働”に突入した七海 |
12 | いつかの君へ | 虎杖vs吉野の辛すぎる戦い |
13 | また明日 | 虎杖&七海と真人の激闘 |
14 | 京都姉妹校交流会-団体戦(0)- | 東京校、京都校の生徒が対峙 |
15 | 京都姉妹校交流会-団体戦(1)- | “親友”との存在しない記憶 |
16 | 京都姉妹校交流会-団体戦(2)- | 異種格闘技戦?パンダvsメカ丸 |
17 | 京都姉妹校交流会-団体戦(3)- | 真希vs真依、双子の因縁と絆 |
18 | 賢者 | 御三家相伝術式対決、伏黒vs加茂 |
19 | 黒閃 | 虎杖覚醒!ブラザーとの共闘 |
20 | 規格外 | 五条が規格外の大技をぶっ放す |
21 | 呪術甲子園 | 原作者考案の選手紹介テロップに注目 |
22 | 起首雷同 | 伏黒の過去と深まる1年ズの絆 |
23 | 起首雷同-弐- | 伏黒が出した本気、領域展開発動 |
24 | 共犯 | “共犯者”になった虎杖と釘崎 |
25 | 懐玉 | アオハルが過ぎるバスケシーン |
26 | 懐玉-弐- | 五条、調子に乗る |
27 | 懐玉-参- | 五条vs甚爾戦のスピード感! |
28 | 懐玉-肆- | 天上天下唯我独尊 |
29 | 玉折 | 動揺する若き五条 |
30 | そういうこと | またな |
31 | 宵祭り | 語りかける三輪、沈黙のメカ丸 |
32 | 渋谷事変 | 公園でハシャぐ呪霊達 |
33 | 渋谷事変 開門 | 五条の叫び「オマエは誰だ!!」 |
34 | 昏乱 | 封印されてもなお力を見せる五条 |
35 | 降霊 | 五条悟爆誕 |
36 | 鈍刀 | 七海が見せた1級呪術師の凄み |
37 | 赫鱗 | 脳内に溢れ出した、存在しない記憶 |
38 | 揺蕩 | 伏黒が領域内に乱入!(2回) |
39 | 揺蕩-弐- | 夏油を慕うミミナナの過去シーン |
40 | 霹靂 | 息子・恵に気づいた甚爾の選択 |
41 | 霹靂-弐- | 宿儺vs魔虚羅の人外対決! |
42 | 理非 | 虎杖に「託した」七海 |
43 | 理非-弐- | 「悪くなかった」!! |
44 | 理非-参- | メカ丸の言葉、三輪の涙 |
45 | 変身 | 高田ちゃん無双 |
46 | 変身-弐- | どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!! |
47 | 渋谷事変 閉門 | ついに乙骨登場! |
出演声優がMCを担当!『声優と夜あそび2023』情報
■孔時雨役・安元洋貴さんが月曜MCを担当『声優と夜あそび2023』
■脹相役・浪川大輔さんが木曜MCを担当『声優と夜あそび2023』
■パンダ役・関智一さんが金曜MCを担当『声優と夜あそび2023』