【WWE】SMACKDOWN(12月1日・日本時間2日/ブルックリン)
世界最高峰のWWEで4大イベントに数えられる『サバイバーシリーズ』で、ビアンカ・ブレアー&シャーロット・フレアーを擁する女王軍団に敗れた“悪女軍団”ダメージCTRL。今大会でも日本人のカイリ・セインがビアンカに敗れ、一枚岩だったチームワークに亀裂が走った。
これまで悪の連携プレイでWWE女子王者イヨ・スカイの王座防衛をアシストしてきたダメージCTRLだが、4大イベントのウォー・ゲームズ(編注:特殊形式の金網戦)ではリーダーのベイリーが3カウントを奪われる結果に終わった。サバイバーシリーズ後、初の『SMACKDOWN』では勝利したビアンカがオープニングに登場し「ウォー・ゲームズでは勝ったけど、私とダメージCTRLとの戦争は終わってないわ。イヨ・スカイ、あんたを逃がさない。ベルトを返してもらう」とイヨへのリベンジと挑戦を宣言する。
ここでベイリーを除くダメージCTRLの面々=イヨ&カイリ&アスカの日本人3人&ダコタ・カイが現れ、ダコタが「そんなにタイトルマッチをやりたいなら、ここにいるダメージCTRLのメンバーを全員倒してみろ」とビアンカを挑発し、今大会でカイリの一騎打ちが決まる。
バックステージではダメージCTRLがひと悶着。イヨがオープニングに姿を見せなかったベイリーに「どこにいたんだよ?」と詰め寄ると、ベイリーも「リングに向かうことを知っていたら一緒に行ってたよ!」と言い返し、ダコタが仲介に入る一幕も。試合直前にはイヨが「今日はここにいていいから」とベイリーのセコンド入りを拒絶してしまう。
カイリのセコンドにはイヨ&アスカ&ダコタ、ビアンカのセコンドにはウォー・ゲームズを共に戦ったシャーロット&ショッツィがついて試合がスタート。序盤、ビアンカがパワーでカイリを圧倒すると、アスカが場外からビアンカの足をひっかけて妨害。シャーロットもお返しとばかりにカイリの足をひっかけて妨害し、セコンドの介入にしびれを切らしたレフェリーが両陣営が退場を命じた。
リング上は文字通りの一騎打ちとなり、カイリがクロスアーム式のスリーパーで締め上げると、ビアンカが強引に投げ捨ててボディスラムを連発。セコンドロープを登ってパンチを連打し、スパインバスターとスプリングボード式のムーンサルトで攻め立てる。カイリもビアンカの必殺技=KODを必死に脱出してカットラス(裏拳)、スライディングDやダイビングフォアアームで畳みかけるが、場外戦になるとビアンカがカイリの身体を高々と持ち上げて、バリケードに叩きつけた。
この一撃で大ダメージを負ってしまうカイリだったが、セコンドから外されたベイリーが乱入。リングに戻るビアンカの髪の毛を引っ張って妨害すると、ビアンカがエプロンに後頭部を打ちつけて、大の字になる。チャンスが巡ってきたカイリはコーナーに駆け上がり、インセインエルボーを狙うも、ビアンカがエルボーで阻止。今度こそのKODを決めて、カイリから勝利を収めた。
ウォー・ゲームズでの失態を取り返すべく、カイリを手助けしたベイリーだったが、結果的に勝利をもたらすことができず。試合前にイヨから距離を置かれ、ユニットのリーダーながら“仲間外れ”にされている感は否めない。これまで固い絆で結ばれていたダメージCTRLだが、ウォー・ゲームズ敗戦をきっかけに内部崩壊が始まったようだ。
“毒蛇”ランディ・オートンがGMに衝撃の一撃
そして、サバイバーシリーズで約18カ月ぶりのWWE復帰を果たしたランディ・オートンも登場。前回『RAW』でも試合をしており、どちらのブランドに所属するかに注目されるなか、この日は『RAW』のアダム・ピアースGMも姿を見せ、『SMACKDOWN』のニック・オールディスGMと揃って契約書を持参。オートンの前に立ち、ピアースGMは「契約してくれたら、WWE世界ヘビー級王座に挑戦させてもいい」、オールディスGMは「契約してくれたら、君を欠場に追い込んだ宿敵(=ブラッドライン)を差し出そう」と勧誘する。
するとブラッドラインの特別顧問ポール・ヘイマンが現れ、ジミー・ウーソとソロ・シコアがオートンに襲い掛かる。同じくブラッドラインと遺恨のあるLAナイトが救出に入る&シコアを場外に連れ出すと、オートンはジミーにエレベイテッドDDTと必殺技RKOをズバリ。オートンはリング下のヘイマンを見やり『SMACKDOWN』の契約書にサインをかわした。
『SMACKDOWN』と契約する=ブラッドラインを標的に定めたオートンは、ヘイマンに向けて「ローマン・レインズに伝えろ。『ダディーが帰ってきた』ってな」と宣戦布告。オートンVSレインズ率いるブラッドラインの抗争の火ぶたが切られることになった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)