【WWE】SMACKDOWN(12月1日・日本時間2日/ブルックリン)
世界最高峰のリングに再登場した日本人女子スーパースターが、「海賊+歌舞伎」の奇抜かつド派手な衣装で入場。悪名高いヒールユニット内でも日本人レスラーによる乗っ取り計画が着実に進んでいることを印象づけるシーンだった。
WWEのレギュラー番組『SMACKDOWN』で、カイリ・セインとビアンカ・ブレアーがシングルマッチで対戦。徐々に日本人レスラーが存在感を示すなか、WWE復帰後初のシングル戦でカイリのド派手な衣装が注目を集めた。
もともとはベイリーのリーダーシップとともに、WWE女子王者イヨ・スカイとダコタ・カイの絆で結ばれたトリオだった"ダメージCTRL"。良くも悪くもヒールユニットとしての絶妙な連携を誇っていたが、ここに来てユニット内の力関係に変化が…。カイリとアスカが加入して日本人女子スーパースター3人と体制となり、バックステージでも日本語で「よっしゃ行くで!」「行ったれ、行ったれ」と互いに気合い入れ合うなか、リーダーのベイリーは蚊帳の外。この日はイヨが「あなたはバックステージにいて」と待機を命じられる始末だ。
入場シーンもイヨ、カイリ、アスカ、ダコタの4人が従来からのレギュラー・メンバーといった雰囲気。そうしたなか、お馴染みの海賊スタイルに加えて、着物とフロックコートを組み合わせたカイリのド派手衣装にファンから「女海賊」「歌舞伎か」「V系みたいだ」「カイリの衣装最高!」との声も…。他にも「日本の女子プロレスの衣装みたいだ」や「石川さゆりみたいだ」など、一気に"ダメージCTRL"の日本化計画が進んだ印象を感じさせる存在感抜群のひと幕だった。
試合は、カイリとベイリー両陣営のセコンド計5人が相次いで退場を命じられ1対1の緊迫した攻防が展開。最後はトップロープに駆け上がったカイリのインセインエルボーを素早く察知したビアンカが、抱えて変形フェイスバスター・KOD(キス・オブ・デス)でカウント3を取り勝利。ド派手な演出で再登場したカイリだが、復帰シングルは白星スタートとはならなかった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)