【プレミアリーグ】マンチェスター・シティ3-3トッテナム(日本時間12月4日/エティハド・スタジアム)
味方も敵も騙された瞬間だった。マンチェスター・シティが絶好の位置でFKのチャンスを得ると、ボールサイドにはシウヴァとアルバレスが立った。どちらが蹴ってもおかしくない場面で先に動いたのはシウヴァ。しかし、ボールを蹴ることはなく、後から動いたアルバレスが絶妙なクロスを供給し、オウンゴールを誘発した。
マンチェスター・シティが0-1と追いかける展開で迎えた9分、絶好の位置でFKのチャンスを得ると、ベルナルド・シウヴァとフリアン・アルバレスがボールサイドに寄った。
両者はともに優れたクロスの持ち主で、場面によってキッカーを変えている。この場面では先にベルナルド・シウヴァが動き出すも、ボールは蹴らなかった。それでもマンチェスター・シティとトッテナムの選手はこのフェイントに騙されて、一瞬ラインが乱れた。
その隙にアルバレスがゴールから離れていく弾道の美しいクロスを供給した。これに真っ先に反応したアーリング・ハーランドのシュートはミートしなかったが、わずかにノルウェー代表FWに当たったことでクロスボールのコースが変わり、トッテナムFWソン・フンミンの足に直撃。不運にも先制点を決めた韓国代表FWが試合を振り出しに戻すオウンゴールを献上してしまった。
ABEMA視聴者もどちらがFKを蹴るかどうかわからなかっただろう。誰もが騙されたトリックプレーからの絶妙クロスで、状況的に優位に立ったマンチェスター・シティがあっという間に追いついた。
(ABEMA/プレミアリーグ)