将棋の第9期叡王戦段位別予選(八段戦)が12月7日に行われ、神谷広志八段(62)と佐々木勇気八段(29)が午前10時から対局を開始した。勝者は稲葉陽八段(35)と午後2時から本戦進出をかけて戦う。
神谷八段は、1981年3月に四段昇段。竜王戦6組(1組:1期)、順位戦フリークラス(宣言)。1987年に公式戦28連勝をマークし、2017年に藤井聡太四段(当時)に破られるまで30年間最多連勝記録を保持していた。今期の叡王戦は2回戦で泉正樹八段(62)に勝利した。
佐々木八段は、2010年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:2期)、順位戦A級(A級:1期)。棋戦優勝は若手棋戦の加古川青流戦で1回。若きころからその才能を高く評価された居飛車党で、「横歩取り勇気流」で2017年度将棋大賞の升田幸三賞を受賞した。タイトル戦昇格後の叡王戦では、2020年の第6期に本戦に進出。今期初参戦となった八段予選は、2回戦で中村太地八段(35)に勝利した。
過去の対戦成績は2局で、ともに1勝1敗。2020年12月の王将戦一次予選以来3年ぶりの対戦を迎えた。振り駒の結果、先手は佐々木八段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する八段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)