食中毒を引き起こす寄生虫の「アニサキス」を扱った動画が、いま再生数を稼いでいる。
【映像】サバを開いたら…約200匹の「アニサキス」衝撃動画
ホッケにアニサキスがいる様子を映した動画は406万再生、見つけ方と冷凍で死ぬのかを検証したものは262万再生、正しい知識と食べ方を伝えた動画は126万再生となっている。なかでも、500万再生を記録しているのが、サバの体内に生息している、およそ200匹のアニサキスを映し出した映像だ。人体に悪影響を及ぼす存在だが、これを撮影した宮崎大学医学部寄生虫学分野の田中美緒助教は、ちょっと異なる反応を示す。
「内蔵の上でくるっとなっているのもカワイイ。心が癒やされる。アイドルなんで、『アニー』が」(宮崎大学・田中美緒助教)
アニサキスは体長2〜3センチ、幅0.5〜1ミリほど。サバやアジ、カツオなど、120種類以上の魚に寄生している。刺身などで一緒に食べてしまうと、場合によって激しい痛みや嘔吐などの症状に苦しむ。
しかしネット上でも「見ているとホッコリする」「懸命に生きてるんだって感じる」といった反応は珍しくない。田中助教は「ニョロニョロ動いているのを見ると、心が穏やかになる人は一定数いるのでは」と推測する。
「ちょっと前に、X(旧Twitter)でアンケートを採ったところ、『アニサキス面白いから好き』という人と『カワイイ』という人が結構いた」(田中美緒助教)
(『ABEMA的ニュースショー』より)