ドキドキとドロドロが共存する、新たな恋愛番組の誕生だ。12月16日(土)夜10時より、ABEMAオリジナル新作番組『LOVE CATCHER Japan(ラブキャッチャージャパン 以下、ラブキャッチャー)』が放送開始。番組MCは見取り図の盛山晋太郎・リリー、声優でタレントの木村昴、フリーアナウンサーの鷲見玲奈、タレントの井上咲楽が務める。
【映像】『LOVE CATCHER Japan』先行映像公開
ABEMA TIMESでは初回の収録現場にて、スタジオMCを務める4組の座談会をセッティング。収録を終えての感想などを聞くと、一様に「今までになかった恋愛番組が始まった」と手応えを感じていた。
恋愛番組大好き鷲見玲奈「このテイストの作品は今までなかった。見ている方も気が抜けない」
――スタジオの片隅でVTRを一緒に拝見させていただきました。お金を求める人、恋を求める人の心理戦が展開されていましたが、初回収録を終えて、どんな印象を抱きましたか?
盛山: 今までになかった恋愛番組が始まったという印象ですね。恋愛のトキメキもありましたけど、人間のドロドロした部分も存分に見られました。なかなかにグロい感情がうごめいてる番組やなと。
鷲見: 本当に…!
盛山: 僕らもまだメンバーがどう着地するのかわかっていないんですけど、恋愛要素だけでなく、考察も楽しめる番組なんですよ。なんとなくソファでおかきを食べながら見るというより、しっかり座って、前のめりで見るような感じだと思いますね。
リリー: メモ取りが必須やな。
鷲見: そうですね。見ている方も気が抜けないと思います。
盛山: この中に犯人がいるんだっていうね。さすがに犯人は言い過ぎやな。
鷲見: 犯人(笑)。でもそういう目線でも楽しめますよね。
――収録中は、MCの皆さんがメモを取る頻度が上がっていたように見えました。
木村: 聞き逃してしまうフレーズも多かったもんで、“これは大事だな”と思ったら、なるべくメモるようにしていました。
盛山: まぁ、それは喋りすぎていた自分らのせいなんですけど(笑)。
▲『LOVE CATCHER Japan』より
――鷲見さんは恋愛番組好きだと聞いています。さまざまな番組をご覧になる中で、『LOVE CATCHER Japan』はどう映りましたか?
鷲見: このテイストの作品は今までなかったですよね。10代のキャピキャピした恋愛とはまた違うというか。一方で「マネーキャッチャー」は、相手を騙し通すことで賞金500万円がゲットできますけど、それって結構うれしいじゃないですか?
リリー: 結構なんてもんじゃなく、かなりうれしいですよ。
盛山: だいぶやと思うよ?
鷲見: そう…!だからエンジンの掛かり方も半端じゃないと思うんです。騙す方も本気になるでしょうし、もちろん本気で恋を求めに来ている人もいる。そういう意味でも今までになかった番組だなって思います。
盛山: これ100万円でも200万円でもダメでしたよね。500万円っていうのが絶妙やし、ちゃんと大金やし。
鷲見: まぁ、私だったら100万円でも一生懸命やりますけど。
一同: 笑。
リリー: 安売りはせんといて。
井上咲楽、同世代の姿に学び「こんな高度な技を使って恋愛してるんだ」
――一方、井上さんはこれまで恋愛番組をご覧になったことがないそうですね。
井上: そうなんです。出演している方々が20代中盤ということで、同世代なんですけど、VTRを見ていて“同世代の人ってこんなこと考えてるんだ”とか、“こんな高度な技を使って恋愛してるんだ”など、学ぶことがたくさんありました。
盛山: でも、それがホンマの恋愛テクニックかわからんよ?
井上: そうですね(笑)。その中でもゆきのさん(海津雪乃・グラビアタレント・25歳)の行動は学ぶことが多かったです。
木村: 「ラブキャッチャーは誰なのか」一方で「マネーキャッチャーは誰なのか」を予想していくことで、番組の奥行きがどんどん深くなっていくように感じました。「あの時の行動にはこういう意味があったんじゃ?」と、考えさせられる瞬間もあって、あれは本当に面白い。
鷲見: でも結局推理していくと「ラブ」にも「マネー」にも思えてきません?
盛山: そうなんですよ!疑おうと思ったら、ナンボでも疑ってしまう。
鷲見: そう(笑)。自分自身の考えがどんどんこんがらがって行くんです。それを整理していくのは面白い感覚でした。気づいたら、出演者に対し、真逆の見方をしていたりするので。
盛山: 見ている内に希望や願望も出てくるしね。「この人はどうかラブであって欲しい……!」とか。
▲『LOVE CATCHER Japan』より
――MCを務める皆さんの中で、それぞれ収録前と後で印象が変わったなどはありましたか?
盛山: 鷲見さんと咲楽ちゃんは女性ならではの冷静な意見がやっぱりすごかったですね。咲楽ちゃんはたまに何言ってるのかわからん時もあるし、普段はそんなイメージ一切なかったんですけど。
井上: あははは(笑)。
リリー: 確かにね。
――視座が高いというか。
盛山: そうですね。一方で、きむすば兄さんは僕と一緒で、めっちゃアホかもしれないです。
――一同爆笑
木村: 盛山さんと一緒で単純なのかもしれないです(笑)。
井上: 確かに、スバにぃ(木村昴の愛称)と気になる人について話ししたんですけど、「この子かわいい…!」って単純な目線でした(笑)。
盛山: 名実共にジャイアンじゃないですか。
木村: ふはははは(笑)!
盛山、過去の彼女に感謝「よう、お先真っ暗な男を選んだくれた」
――「お金」と「愛」が番組のキーワードになってきますが、それぞれ、過去に経験した恋愛で「この時は愛が勝った」とか「この時はお金の方が大切だった」などのエピソードがあれば教えて欲しいです。
鷲見: 会社員時代は散々、高級店に連れてっていただく機会があったんですけど、「大事なのは何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかだな」って思った時。大衆的な居酒屋でも好きな人と一緒に食べるご飯が1番美味しいと思えた時、愛が勝ったなと思いました。
盛山: そんなことより局アナ時代、誰と散々高級な店行ってたんですか!? それが気になってその後の話が何も入ってこなかったです。
鷲見: ふふっ。まぁ、いろんなお付き合いがありますから。
盛山: でもそれこそ、僕は20代の時はずっと借金してましたから。家賃払えなくて、家を追い出されたこともありましたけど、その時、付き合ってくれていた彼女は、お金とかどうこうより、ホンマに愛だけで一緒にいてくれてたんだなって思いますね。
鷲見: 確かに。
盛山: まぁ、それでも全部フラられているんですけど。芸人と付き合ってくれている女性を見ると、ホンマにそれは思います。よう、お先真っ暗な男を選んだくれたなって。
リリー: 僕も東京に来て、いろいろ高くて美味しいものも食べたんですけど、最近気づいたのは、サイゼリヤの辛味チキンが世界一美味いってことですね。あれを食べて、ホンマに世の中、金じゃないと思いました。
鷲見: それ、お金に愛が勝った話でもないですけどね(笑)。
盛山: しかもお前、最近、金に物言わせてロレックス3本買うたやん。車は何が欲しいんやっけ?
リリー: ベントレー。
盛山: めっちゃ金やん。
▲『LOVE CATCHER Japan』より
――木村さんはそういった経験はありますか?
木村: 僕は洋服にあんまりお金をかけないんですよ。ファンの方から送っていただく、Tシャツをしょっちゅう着ているんです。
鷲見: お洋服の趣味が違うとかないんですか?
木村: 僕のファンの方々はセンスが良いんです。だから“これめっちゃ良いな”と思って着ている。なので、僕にとってはお金よりもファンの方が大事で、ファンの方への愛が常にお金を上回ってますね。
盛山: 好感度取りにいきすぎてませんか(笑)?
――井上さんは?
井上: そんなにお金を優先するということはないです。それよりも私は「向上心がない」人が好きで。
盛山: えっ?向上心がない人がいいの?
井上: ない人が良いんです。私が才能に嫉妬しなくて済むので。お金を持ってる人のイメージっていつもパソコンでカタカタ仕事していて、1分1秒を大切にしようとマグロのように動いている人。だから、それよりも向上心がない人が良いんです(熱弁)。
リリー: 結局、何が伝えたかったん(笑)。
盛山: 向上心のない人を愛するってことね。
鷲見: いのさく、独特な好みだなぁ(笑)。
木村昴、この番組は「生々しい会話が面白ポイント リアリティをぜひ味わって」
――皆さんは#3まで収録済みですが、ここまでで印象的なシーンは?
木村: これは満場一致の意見ですけど、ブラックアウトのシーンですね。#3の終盤で衝撃的なシーンがあるんです。とあるメンバーが涙するんですけど、理由が明かされた時の、ほんの数秒のカットがあまりにも衝撃的すぎて。スタジオは騒然としました。
鷲見: 鳥肌もんでしたね。ちょっとしたホラーでした。
リリー: あの場面は全員声出ましたね。
▲『LOVE CATCHER Japan』より
――恋愛番組は女性視聴者が多いですが、男性目線で楽しめるポイントはありましたか?
盛山: ちょいちょい男子と女子の部屋がそれぞれ映るんですけど、やっぱり男はいつまでも子供だなと思いましたね。僕たち男がやってきた恋愛の立ち回りは全部、女性に見透かされてるんです。女子部屋での作戦会議は結構、エグめのことを話してたりするんで、そこは男子必見です。
リリー: あれを見て、現実を知らなあかんな。
盛山: 表向きでは“きゃっきゃ”してたんですけど、部屋に戻った瞬間にある男子のことをボロカス言うてて。ほんで「あんまり印象の良くないメンバーをせーので言ってみよう」と言い出して、その名前が一致した2人がハグしてたんですよ。ゾッとしました。
一同: 笑
盛山: そういう会話って男はあんまりしないじゃないですか。あそこは怖いけれど、見どころだと感じました。
木村: 今回、現場にはカメラ54台を仕込んで、極力スタッフのいない無人の状態にしたそうなんです。だからなのか、結構、生々しい会話が聞けるんですよ。それが面白ポイントになってますよね。
鷲見: ここでそんなこと話しちゃうの?って場面、結構ありましたよね。
木村: そう…! 本当にメンバーだけの空間になっているので、ほかの番組ではなかなか聞けないような生々しい会話が楽しめます。リアリティをぜひ味わって欲しいです。
ABEMAオリジナル新作番組『LOVE CATCHER Japan』は12月16日(土)夜10時より放送。
テキスト・取材:中山洋平、撮影:藤木裕之