「ニワトリ脱走」「ハブ脱走」といった話題が世間をにぎわせた徳之島で、またしても騒動が勃発した。
【映像】“ハブ捕獲した”職員がウソをつき奨励金を着服
ハブ集団脱走事件では、ハブの観光施設から11匹が集団脱走し、島がパニック状態だと世間では報じられていた。しかし実際に島民の声を聞くと「都会のクマにくらべればかわいいもの」と述べるなど、パニック状態ではなくハブとの共存を受け入れているというのが真相だった。
そして新たにニュースとなったのが12月4日に発生した「ハブ捕獲奨励金の不正受領事件」。保健所に勤務するハブ対策専門委員が他人が捕獲したハブを自分がとったと偽り、捕獲奨励金約9万円を不正に受け取ったとして懲戒免職になった。
徳之島では役場にハブを持ち込むと1匹あたり3000円ほどの奨励金が支払われる。今回不正を働いた男性は保健所に勤め、役場からハブを回収することを職務としていた。報道によると、役場に持ち込まれたハブをこの男性が回収する途中、一部を抜き取り保管したあと、さも自分が捕獲したハブのように役場に持ち込み、奨励金を不正受領していたという。
このニュースの真相を確かめるべく、徳之島ナビゲーターを務める丸野清氏に取材を依頼。丸野氏は「まだ(ハブの)集団脱走はかわいい。騒動といっても『まあ、ハブが逃げて大変だね』ぐらいのもの」と前置きし、今回の不正受領事件について「過去になかった事件。口には出さないけど、心のなかでは残念だなというのは、ほぼ全員(思っている)」と、報道以上に多くの島民が心を痛めた出来事だったと明かした。
しかし「本人はもとよりその家族や周りの親族も同じようにつらい思いをしている。みんなで非難するのではなく、もうそういうこと(不正受領)がないように、みんなで静かに見守ってあげるというのも、ある意味『結(ゆい)の精神』」と続けると「島のなかで周りがきっちりとフォローしてあげながら、彼の更生を見守るのが島の人」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)