【プレミアリーグ】マンチェスター・シティ3-3トッテナム(日本時間12月4日/エティハド・スタジアム)
マンチェスター・シティのハーランドが激怒したトッテナム戦の判定について、プロ審判協会(PGMOL)の最高執行責任者であるハワード・ウェブ氏が自身の見解を語った。
イングリッシュ・プレミアリーグ第14節で、シティはホームでトッテナムと対戦した。3-3で迎えた90+4分、センターサークル付近でパスを受けたハーランドが、エメルソンからのスライディングタックルを受けて膝をつく格好に。しかし、ボールをキープしたままプレーを続け、裏に抜け出したグリーリッシュに絶妙なロブパスを送った。
ところがグリーリッシュにパスが渡った瞬間に主審のサイモン・フーパー氏が笛を吹いて試合はストップ。その直前まではアドバンテージでプレーを流していただけに、解せぬタイミングでの笛となった。
これには当事者であるハーランドも大激怒。鬼の形相で審判に詰め寄り、試合後には自身のSNSで「WTF(What The F●ck|くそが!)」と投稿するなど不満を露わにしていた。
プレミアリーグ公式サイトは、PGMOLとともにこのシーンを検証。ウェブ氏は「あれは審判のミス」と認めた上で次のようにコメントした。
「我々審判団は、ゲームを有利に進めることができる場面を見極めることで、ポジティブな影響を与えたいと考えている。今回のレフェリーであるサイモン・フーパーは、普段からそうしたことを見極めるのがうまい」
「この場面では、エメルソン・ロイヤルがハーランドにかなり強く、無謀なファウルチャレンジをした。中盤で起こった出来事であり、ボールはシティ側に来た。フーパーは、アドバンテージが取れるかどうかちょっとためらった。しかしよく考えて、あれは強いチャレンジかつ無謀であり、警告を与えなければならないことを理解したようだ」
「グラウンドレベルでは、高いところから見たときほど、物事の成り行きを見るのは簡単ではない。フーパーはボールが飛び出そうとした瞬間にペナルティを科すことを決断して笛を吹いた。間違いなく、彼は打ちのめされた。93分間、彼は本当にいいレフェリングをしていた」
「マンチェスター・シティがこのプレーに落胆したのは理解できる。アドバンテージを得る準備ができていたように見えた」
「終わった後、私は彼にこう言った。『反省している男に腹を立てるのは難しい。その場その場で失望を示せばいいんだ』って。そのとき、彼は確かに失望していたよ」
今季のプレミアリーグでは、レフェリングが問題になる場面が多い。第7節のトッテナムvsリバプールでは、ルイス・ディアスのゴールが取り消されたシーンで、主審とVARのコミュニケーションミスが発覚し、のちにPGMOLが謝罪している。
このほかにも第11節のニューカッスルvsアーセナルでは決勝点となったウィロックのゴールシーンやギマランイスの肘打ちのシーンなどの判定で物議を醸しており、試合後にアーセナルのアルテタ監督が「恥ずべき判定」と激怒していた。
(ABEMA/プレミアリーグ)