【WWE】SMACKDOWN(12月22日・日本時間23日/グリーンベイ)
今年最後の放送で“悪女軍団”ダメージCTRL(コントロール)が、クリスマス限定の凶器使用可能デスマッチ『ホリデーハボックマッチ』で敗戦。3カウントを奪われたWWE女子王者のイヨ・スカイがニューイヤーイベント『NEW YEAR'S REVOLUTION』でミチンとベルトをかけて対戦することが決まった。
リーダーのベイリーとイヨを中心に反則&乱入の悪行三昧で暴れまわってきた女子レスラーユニット、ダメージCTRL。一時は仲間割れの危機を迎えたものの、アスカ&カイリ・セインのカブキ・ウォリアーズの復活など再び結束を固め、WWEの女子部門制圧を宣言していた。
今大会ではユニット総出で、ビアンカ・ブレアー&ショッツィ&ゼリーナ・ベガ&ミチンとホリデーハボックマッチで対戦した。ホリデーハボックマッチはリング外に様々なアイテムが入ったプレゼントボックスが設置され、反則裁定なし&凶器攻撃が許された、クリスマス仕様の“何でもあり”ルール。反則攻撃を得意とするダメージCTRLにはもってこいの試合形式だ。
試合は予想通りアスカ&カイリが竹刀攻撃、ベイリー&イヨが場外でのテーブル攻撃で先制。ビアンカ&ショッツィが、イヨにプレゼントボックスをかぶせてダブルインパクト式のミサイルキックを決めたものの、すぐさまカイリがショッツィにアルミ製のゴミ箱のふたを使ったカットラス(裏拳)を決めて、クリスマスツリーに激突させる。
さらにダメージCTRLのセコンド=ダコタ・カイがゼリーナにミートパイをぶつけ、ASUKAがブルーミスト(毒霧)を噴射とやりたい放題だ。
しかし、ここでアスカ&カイリに思わぬ落とし穴が待っていた。場外に設置された巨大なプレゼントボックスを開くと、そこから出てきたのはアイラ・ドーンとアルバ・ファイアの2人。ドーンがアスカにヒザ蹴りを突き刺すと、カイリには合体式のフェイスバスターを決めて、アスカ&カイリは戦闘不能状態に陥る。
さらにリングではビアンカがベイリーを必殺のKODで叩きつけ、ミチンがイヨにイート・ディフィート(変形の顔面蹴り)をグサリ。最後はミチンがイヨを机に寝かせた状態でダイビングセントーンを投下し、イヨから勝利を収めた。
アスカ&カイリがアイラ&アルバという“ハズレ”ボックスを開く不運もあり、1年を締めくくるホリデーハボックマッチで現役王者のイヨが3カウントを奪われる結果に終わったが、2024年最初の『SMACKDOWN』では早くもイヨとミチンによる王座戦が決定。ダメージCTRLとしてはイヨのリベンジ&王座防衛で女子部門完全制圧に弾みをつけたいところだ。
復帰のAJスタイルズが王座戦線殴り込みで混沌の大乱闘フィナーレに!
そして、WWEユニバーサル王者ローマン・レインズを巡る動きも急展開だ。前回電撃復帰を果たしたAJスタイルズ、LAナイト、ランディ・オートンと、レインズの首を狙う男たちがオープニングに集結し、各々がレインズへの挑戦を主張すると、ニック・オールディスGMが現れて『NEW YEAR'S REVOLUTION』でレインズへの挑戦権をかけた三つ巴戦(トリプルスレットマッチ)を提案。この試合の勝者が来年1月のプレミアム・ライブイベント(PLE)大会『ROYAL RUMBLE』でレインズに挑戦することを発表する。
一方的にタイトル戦を決められたレインズは不満を爆発させ、メインイベントのAJとソロ・シコアのシングルマッチに乱入し、試合をぶち壊してしまう。ここにジミー・ウーソ、オートン、LAナイトが加わり、ブラッドラインとAJ&オートン&LAナイトが大乱闘。最終的にAJ&オートン&LAナイトがブラッドラインを一掃し、リングを占拠した。
本来ならここで一件落着となるところだが、トリプルスレットマッチを控える3人も乱闘を始めてしまい、大混乱のまま大会は終了となる。激しさを増すWWEユニバーサル王座戦線、まずは誰がレインズへの挑戦権を勝ち取るかに注目だ。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)