『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、芸人の狩野英孝が登場。パチスロファンの間で語り継がれる伝説の「サミー騒動」を紹介した。
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑らレギュラー陣の他、ファーストサマーウイカ、藤江萌、ますだおかだの岡田圭右らが出演。
この日は、パチスロファンの狩野英孝がしくじり先生として登壇。「企業の不祥事から教訓を学ぼう」をテーマに、パチスロ業界のトップレベルメーカー「サミー」が過去に起こした、”業界史上最大の騒動”を徹底解説した。
2001年、パチスロ関係者の中で「サミー製の台に当たりを何度でも出せるバグがある」と噂されていることを知った社員たち。半信半疑で試してみると、「レバーをゆっくり倒して打つと当たりを何度でも出せてしまう」という致命的な不具合が発覚したという。
当初、社員たちは「そんな打ち方するやついないだろう」と楽観的に考えていたが、その翌日、2000年代に流行し始めたインターネット掲示板の影響により、バグを使った”攻略打法”が全国に拡散された。損害は1店舗につき1日数百万円にも上り、全国のパチスロ店やパチスロファンからは苦情が殺到。株価は大暴落し、社長が謝罪文を発表するなど、会社は窮地に陥った。
この事態を収束させるためには、全国に置かれたスロット約32万台をすぐに修理しなくてはならない。しかし、一度発売されたスロット台は法的に許可申請を通さないと修理ができない上、1台につき1枚申請書が必要となる。32万台分の書類と修理用の部品を用意するのは、早くても1ヶ月以上かかる作業だった。
しかし、1ヶ月も台を止めることになれば、取引きは間違いなく打ち切られてしまう。社員たちは「この騒動を1週間以内に収められなかったら、この会社はもう終わりだ」と覚悟を決め、修理を1週間で終わらせる決断をしたという。
ほぼ不可能にも思える挑戦に、澤部は「もう映画だ……」と驚きの表情。また、他の出演者から「物理的にできます?」と声が上がると、狩野は「無理です!無理ゲー!」と言い放ち、スタジオに笑いが起こっていた。果たして、サミーはこの危機的状況を乗り越えるため、どのような方法をとったのか?