【プレミアリーグ】アーセナル 0-2 ウェストハム(日本時間12月29日/エミレーツ・スタジアム)
物議を醸した疑惑の失点、そして圧倒的に攻め込みながらのノーゴールという結果に、アーセナルのミケル・アルテタ監督がフラストレーションを溜め込んだ。
プレミアリーグ19節でウェストハムと対戦したアーセナルは0-2で敗戦。話題となったのが、13分の先制点のシーンだ。
左サイドからウェストハムの左SBエメルソン・パルミエーリが上げた高速クロスを、アーセナル守備陣が処理ミスでこぼれ球に。それをFWジャロット・ボーウェンがゴールラインのギリギリで折り返し、最後は中央にいたMFトマーシュ・ソーチェクが右足で押し込んだ。
ボールの折り返し位置がかなり微妙だったため、VAR(ビデオ・アシスタント・レビュー)のチェックが入ったものの、OFR(オン・フィールド・レビュー)はなしのまま、「ボーウェンの1mm」でゴールが認められた。
試合後、アーセナルのアルテタ監督はこの判定に苦言。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。
「彼ら(審判団)が言っているのは、彼らが持っている画像が決定的なものではないということだ。私たちが持っているテクノロジーでは、ああした判定が明確にできない。残念だ。今それについて私たちにできることは何もない」
カメラアングルがボーウェンの背中越しで、ゴールライン上にボールが残っていた、または出ていたのかが分かりにくい状況での判定。その点についてもアルテタ監督は肩を落とした。
「分からないが、現時点で私たちが持っているテクノロジーは、その答えを与えるのに十分ではない」
ちなみに、この日のアーセナルは、75%のボール支配率、77回の相手ペナルティーエリアでボールタッチ、30本のシュートと圧倒的に攻め込みながらノーゴールで敗戦。指揮官は「これがフットボールだ。30本のシュートでゴールを決められなかったとしたら、50本か60本のシュートを打たなければならない。それが唯一のことだ」と語った。
疑惑の判定で失点し、30本のシュートを放ちながらもノーゴールで敗戦。フラストレーションの溜まる展開だった試合をアルテタ監督は、「監督キャリアで最もイライラした夜」と表現している。
(ABEMA/プレミアリーグ)