【WWE】RAW
2023年、数々の激闘と“名珍”場面が繰り広げられたWWE『RAW』。その年間傑作選が12月25日(日本時間26日)に放送され、暴走レスラーがパイプ椅子のように人間を振り下ろす狂気の瞬間に戦慄が走った。
記憶に新しい11月の「Survivor Series」から、メインを飾ったコーディ軍とジャッジメント・デイの"死闘"をピックアップ。なかでも私怨をこじらせ"悪の軍団"に限定的に加わったあの男の暴走ぶりが際立った。
コーディ・ローデスと世界ヘビー級王者セス・ロリンズ、サミ・ゼイン、ジェイ・ウーソ、ランディ・オートンと、フィン・ベイラー、ダミアン・プリースト、ドミニク・ミステリオ、JDマクダナ、ドリュー・マッキンタイアの"ジャッジメント・デイ"の10人によるウォーゲームズ(特殊金網戦)での一コマ。
この試合ではジェイに個人的な恨みをこじらせ"ジャッジメント・デイ"の5人目に加わったマッキンタイアの存在と暴走ぶりが際立った。「好き好んでお前らと組んでる訳じゃない」オーラを出しまくっていたマッキンタイアだが、「5対5ともなると仲間が必要」と考えたか、フィンと結託してコーディ、サミ、セスの3人を2人で担ぎあげてチョークスラムを敢行。さらに、まるでパイプ椅子のように人間を頭上から振り下ろしてぶん投げる暴走ぶり(アラバマ・スラム)を披露した。
ここまでは圧倒的に"ジャッジメント・デイ"のターンだったが、直後に長期休場からオートンが大復活。金網頂上から落ちてきたJDにRKOを決めると、最後はコーディがクロスローズで仕留めてカウントスリーを奪った。
マッキンタイアは、結局"ジャッジメント・デイ"には加わらず一匹狼となったが、リング内外で無駄に暴れまくる情緒不安定な存在に。「ヒールターン」というよりは単なる制御不能と化したこの男。2024年、再び『RAW』の話題の中心人物になりそうだ。(ABEMA/WWE『RAW』)