交際相手・パートナーのスマホを見ても良いことはない――。合同会社Laniの調査によると、実際にチェックしたことが「ある」人は25%。理由は、男女ともに「浮気の確認」が大半で、「ただの好奇心」「相手のことをよく知るため」「友人関係を把握するため」と続く。
ウーマンエキサイトの調査によると、8割の人がパートナーに言えない秘密を抱えているという。相手のことはどこまで把握しておくべきなのか、伝えたほうがいい秘密の見極め方は。『ABEMA Prime』で、結婚後に秘密を知ってしまった当事者のケースとともに、識者に見解を聞いた。
■結婚後に夫の過去の浮気が発覚→誓約書を交わし「今は関係良好」
「旦那が結婚前の交際期間中に不特定多数の女性といろんなことをいたしたっていうのが、今さら発覚してしまった」
マッチングアプリで出会った夫と約1年前に結婚したM美ちゃん。交際期間中、夫が5、6人の女性と浮気をしていたことを知ってしまったという。
「私が仕事で外にいる時に、ペットの様子を見ようと家のカメラ映像を見たら、たまたま夫が友達と電話をしていた。音声も聞こえるのだが、女性の名前がいくつもあがっていて、“これはそうだな”と。現在なのか過去の話なのかわからなかったので、すぐにLINEで夫に“知ってるよ”と問い詰めた」
過去の浮気で終わった話ではあったが、「裏切られた事実は同じ」「なぜ今更…」と戸惑い悩むことに。夫とは、今後不倫をした際の条件などを盛り込んだ「誓約書」も交わしたほか、GPSによる居場所の把握、スマホの中身もチェックしているという。
「不倫をしたら都度いくら、それで離婚したらプラスいくら、というふうに多額のお金を誓約書に書き、夫にサインしてもらった。『何をしても見つかると思うから、今後絶対やらない』と言っていて、GPSなども了解のもとやらせてもらっている」
今の関係は良好だそうだが、パートナーの秘密は知っておくべきだと思うか。「知らないほうがいい、墓場まで持っていってほしいという意見があるが、私はぜんぶ知っておきたいタイプだ」と答えた。
■過去の夫の浮気が発覚「墓場まで持っていってほしかった」
「どうせだったら墓場まで持っていってほしかったなと、夫に向かって言ってやりたい」
こう話すのは、過去に夫が浮気をしていたことを、スマホを見て知ってしまったあおいさん(仮名)。浮気相手との3年前のLINEのやり取りが残っていた。
「夫も信頼を取り戻そうと、家事・育児を今まで以上に頑張ったりしてくれたが、やっぱり今までどおりには過ごせなくて、離婚することに決めた」
あおいさんの後悔は過去を覗いてしまったこと。
「私がスマホを見なかったらこんなことになってなかったなとも思ったけど、何でその人とのLINEを消してないんだっていう。知らないままおじいちゃんおばあちゃんになって、一生を終えたかった」
■妻の独身時代の借金200万円が発覚
今度はお金をめぐる問題。田口さん(仮名)は「結婚してから妻が独身時代に作った200万円ちょっとの借金があることが発覚した。まさかと驚いたというか、若干怒りもあった」と話す。
弁護士から届いた封書を見つけたことで発覚。「以前付き合っていた男性に“200万円貸してほしい”と言われ、借金してお金を渡したら連絡が取れなくなったようだ」。元カレに貸したお金のほか、脱毛や自動車学校など借金はトータルで200万円を超えていたが、すぐに一括返済してあげたという。
「たぶん結婚前に知っていても『払ってあげるよ』って言っていたんじゃないかなと。信頼してもっと早く言ってほしかった」
■高級車や腕時計など総額1800万円の借金が発覚
総額1800万円の夫の借金が発覚した、2児の母のまいさん。「一番大きいのが車のローン。アパートにディーラーからの封書が届いたが、私が知らない車だったので“あれ?どういうこと?”と。車は夫の実家のガレージにしまわれていて、全く気づかなかった」と話す。
夫は内緒で1000万円の高級車をローンで購入したり、奨学金と聞いていたものが教員ローンだったり(親ではなく夫の支払い)、独身時代に購入した車と腕時計のローンも残っていたりしたそうだが、夫は「わざわざ言う必要はないと思った」と話したという。
まいさんは「結局、そのローンを払うことで生活費を家に入れられなくなった時期もあった。借金が発覚した時期も育休中で、私の貯金を使って生活していた期間もけっこう長かった」と明かす。
では、事前に借金がわかっていたら結婚には影響したのか。「やはり内緒にされていたことのほうがショックだった。事前にちゃんと相談なりしてくれていれば、それを理由に結婚を断ることはなかったと思う」と答えた。
■自分の隠し事はパートナーに“ジャブ”を打って確認?
「恋人・夫婦仲相談所」所長の三松真由美氏は、隠し事をする心境について、「大きな借金があると“経済感覚がないと思われる”とか、整形や追っかけがばれると“せっかく見つけた彼氏なのに結婚してくれないかも”といった気持ちが働く」と指摘。
ネット上には、「プチ整形した」「親族に前科持ちがいる」「宗教にハマっていた」などさまざまな隠し事が転がっているが、パートナーにはどこまで打ち明けるべきなのか。
三松氏は「例えば、夫から『結婚前に何人ぐらい付き合ったの?』とちょっとした会話で聞かれた時、本当のことは言わず『高校と大学で2人よ』と返したほうが未来はうまくいったりする。新婚の妻の48%は秘密を持っていて、恋愛まわりのこと、整形やコンプレックスなど体のこと、兄が仕事をせずにひきこもっているなど家族のこともある」と説明する。
その上で、自分の秘密にまつわる“ジャブ”を打つことを提案。「例えば整形だったら、テレビ番組で触れられている時に『整形してる女子どう思う?』と聞いたり、夜の仕事をしていたことを黙っていた場合は、今ホスト問題のニュースが出ているので『ホストとかどう?』という感じでジャブを打つ。そこで『俺は風俗だろうがキャバだろうが、好きだったら結婚する』みたいな答えが返ってくるのかを観察する」とした。(『ABEMA Prime』より)
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