2023年12月31日(日)、さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.45』第9試合[RIZINバンタム級(61.0kg)マッチ]で太田忍(パラエストラ柏)と、芦澤竜誠(フリー)が対戦。1R 2分21秒で太田がKO勝ちを収めた。
太田は、レスリングの16年リオ五輪銀、19年世界選手権金の実力者。今年4月には、倉本一真に右フックで1R KO勝利、7月の瀧澤謙太戦ではパンチ連打で1R TKO勝利と、2連勝でタイトル挑戦に近い位置にいたが、10月に佐藤将光に判定負けを喫し、今回は再起を狙う立場だ。
対する芦澤は、昨年末にK-1との契約が満了。今年4月のRIZINで、皇治とのキックボクシング因縁対決を制し、その後MMA転向を宣言。初戦が五輪メダリストと、「組み」に関しては相当な強豪だが、平本蓮らと対策を積んできたという。
入場時、芦澤は、31日に配信されたばかりのオリジナル曲「ぶっ飛んだ恋の歌」を歌いながら登場。「おまたせ!始まるぞメインイベントが」と堂々とした様子だ。
1Rのゴングが鳴り、開始直後はじっくり動きを見ていた二人。だがすぐに太田が得意のタックルに行きテイクダウンに成功。芦澤も下から抵抗をしていたが、するりと太田が横に回り、首を締め上げに行く。タップをしなかった芦澤だったが、締めが解けた瞬間すでに“落ちて”おり、パウンドの追撃でレフェリーストップ。
すぐに目が覚めた芦澤は、観客に向かって手を合わせ「ごめん」と謝り、早々にリングを後にする。ここ1ヶ月、“SNS断ち”でストイックモードだったが、残念ながら勝利という結果には届かなかった。
勝利者マイクを渡された太田は「芦澤選手が真剣にMMAを練習していたの、僕知ってるんで拍手お願いします。来年はベルトを狙いにいくので応援よろしくお願いします」と、さらなる来年の飛躍を誓っていた。