【TOYO TIRES CUP 2024】日本代表5-0タイ代表(1月1日/国立競技場)
【映像】南野拓実、ワントラップからの鋭い振り足でフィニッシュ!
元日の国立競技場、6万人の観衆が大いに沸いた瞬間だった。南野拓実の、仕上げの一撃だ。後半、アディショナルタイムに決めた日本代表8番のゴールが決まると、直前に決定機を逃していたこともあって、ファンは「決めてくれて安心」「南野の一人劇場」「絶対そっちの方が難しいだろwww」と、待ちに待った瞬間を喜んだ。
まさに南野劇場だった。前半からゴールが遠かった日本だが、森保一監督は後半のメンバー交代でリズムを変えた。堂安律と中村敬斗をハーフタイム直後に投入して躍動感を生み出すと、68分、森下龍矢に代えて初出場の三浦颯太、そして伊東純也に代えて南野拓実をピッチに送り込んだ。
南野は直後、堂安律のスルーパスにゴール前で反応し、切れ味鋭いターンからゴールチャンスを演出した。さらに72分、中村→佐野海舟とペナルティエリアでつなげると、マイナスのパスを南野が中央でフィニッシュ。GKに弾かれたボールを中村が詰めて、日本の2点目にからんだ。南野の存在が、日本に推進力を与えていた。
そして90分だ。南野は、ハーフラインで相手DFへの鋭いプレスからボールを奪い取り、ゴールへとドリブルを開始。完全にGKとの1対1を迎え、あとはシュートを流し込むだけ……しかし、右足で放ったループはわずかに枠を捉えきれず、元日の新国立競技場に詰めかけたファンは大きなため息をついた。
そのわずか40秒後のことだった。南野は、ゴール前右で堂安とのワンツーを狙って、ペナルティエリア内へと侵入する。堂安のトラップが流れたものの、相手DFが触れたボールが南野の足元の絶妙な位置に転がると、これをワントラップからの鋭い振り足でフィニッシュし、日本のダメ押し弾となる5点目を決めてみせた。
直前の決定機を外したシーンでファンは「良くも悪くも南野やなぁ笑」「これは南野決めたかった」と落胆したが、ゴールを決めたことで「決めてくれて安心」「南野の一人劇場」「絶対そっちの方が難しいだろwww」とリアクション。わずかな時間で見せ場をつくり、試合を締めくくった男のプレーに一喜一憂した。
日本代表はこの日、初招集の伊藤涼太郎が先発し、三浦が途中出場、他にも、先発した奥抜侃志、藤井陽也、途中出場の川村拓夢と、今回招集された"代表デビュー組"のFPが全員ピッチに立った。さらに川村は、投入後にヘディングで初ゴールを奪って結果を残すなど、タイとの元日決戦は森保ジャパンにとってポジティブな結果となった。
(ABEMA/サッカー日本代表)