WWE】RAW(1月1日・日本時間2日/サンディエゴ)

 昨年末から続いている中邑真輔とコーディ・ローデスの遺恨。2024年の幕開けとなった今大会「WWE RAW Day1」では中邑とコーディが互いに遺恨終結を宣言し、次週「RAW」で最終決戦を迎えることになった。

 年内最終戦では中邑がコーディのニックネーム=THE AMERICAN NIGHTMARE(アメリカンナイト・メア)とロゴの入った絵本でコーディを徹底的に侮辱&挑発行為を繰り返し、怒りのコーディが中邑を襲撃し、会場の内外で大乱闘を展開した。

 今大会のリングに立ったコーディは「みんな今日は2024年の目標・やりたいことを話すだろう。でも俺は取り残されている。何に囚われているかというと中邑真輔だ」と中邑との遺恨が終わっていないことをWWEユニバース(ファン)たちに告げる。

 そして「さっさと今夜ここで真輔と決着をつけたい。レッドミスト(毒霧)でもなんでも用意してこい。俺を止められるなら、何でもいいぞ。俺は今ここでお前と決着をつける!」と中邑に決着戦を呼びかけると、会場スクリーンに中邑の姿が映し出される。そして中邑は不気味な笑みを浮かべて口を開いた。

「お前の心の中に入り込み、お前の物語の最終章に手を加えることがこんなにも簡単だったとはな。俺はお前の耳元で筋書きを囁き、ページをとり、お前というキャラクターを瀬戸際まで追い込んで、結末が見えないように目隠しをしてやった。コーディ、もちろんお前と戦おう。だが物語は終わるのは今夜じゃねえ。アメリカンナイト・メアに、もう一週間、夢を見る時間をくれてやる。来週、マンデーナイト・ロウ(RAW)、俺はお前が決してなれなかったものになり、お前の物語を終わらせる」

 そして中邑は英語で「I finish your story. Then I close your book」と語り、カメラに向かって毒霧を噴射。会場には中邑の入場曲が流れ、コーディはじっとスクリーンをにらみつけた。今大会での決着戦とはならなかったが、次週「RAW」での両者の対戦が正式決定。長らく続いた中邑とコーディの遺恨はどんな形で終結を迎えるのか?

 大会前にWWEのCOOでもあるトリプルHが予告していた元WWE王者の来場、入場曲と共に現れたのはジンダー・マハルだった。王座在籍時にシン・ブラザースの介入を駆使してベルトを防衛していたマハルにはブーイングが起こる。

 マイクを持ったマハルは「お前らは大王の帰還に失望しているのか? 俺は過去の、そして未来の王者だ。アメリカは本当に落ちぶれた。今やアメリカはお笑い国家だ。俺が統一してやる」と英語・パンジャブ語を駆使して、アメリカをこきおろす。

 これを遮るように現れたのは“ピープルズ・チャンピオン”ザ・ロックだ。レジェンドのサプライズ登場に場内は割れんばかりの歓声に包まれる。ザ・ロックは「ロック様はピープルズチャンピオンとして、アメリカを代表できることがクソ光栄だよ!」とマハルの言葉を逆手にとると「お前は言論の自由で国から罰せられることはないかもしれないが、ロック様がいるこのリングでは、俺の罰を受けずに済むと思うなよ」と制裁宣言。マハルを“Day 1・浣腸野郎”とこきおろし客席のチャントを煽ると、“Day 1・浣腸野郎”の大合唱が起こった。

 怒りに震えるマハルがザ・ロックに襲い掛かると、ザ・ロックはスパインバスターで叩きつけて、必殺のピープルズエルボーを炸裂させた。大「ロッキー」コールのなか、ザ・ロックは「腹が減った俺が座るべき場所はテーブル席か? カウンター席か? それとも“議長の席”か?」と、WWEユニバーサル王者ローマン・レインズの台詞を使って、レインズへの挑戦を示唆。最後は「ロック様の妙技を味わえ!」の決め台詞でリングを後にした。

 ザ・ロックによる“新年ピープルズエルボー初め”にWWEユニバースたちは大熱狂。レインズとの対戦も含め、今年もロック様の動向には注目だ。

 今大会では2つのタイトルマッチが行われた。WWE世界ヘビー級王者セス・ロリンズと挑戦者ドリュー・マッキンタイアの一戦では、マッキンタイアがクレイモアでロリンズを追い込んだものの、ロリンズが起死回生の場外テーブルでのペティグリーを決め、最後はストンプで3カウントを奪ってベルトを死守した。またWWE女子世界王者リア・リプリーVS挑戦者アイビー・ナイルの一戦はリプリーがナイルのクロスボディをヘッドバットで迎撃し、ヒザ蹴り→リップタイドで貫録の勝利を収めた。

 5年前の大乱闘をきっかけに遺恨を残すベッキー・リンチとナイア・ジャックも今大会で激突。両者の意地と意地がぶつかる一戦はナイアがバンザイドロップでベッキーを下している。

日本人レスラーの“エグい”動きが全米で話題 「この動き最高じゃん」「おいしすぎるw」 
日本人レスラーの“エグい”動きが全米で話題 「この動き最高じゃん」「おいしすぎるw」 
女子レスラー、鉄柱に顔面が串刺しの“最狂”ファイトにしばらく動けず「とんでもねえ試合」 
女子レスラー、鉄柱に顔面が串刺しの“最狂”ファイトにしばらく動けず「とんでもねえ試合」 

WWE 配信情報はこちら