インフレ時代における資産形成の手段として「新NISA」が期待されている。そんな新NISAの特徴を経済の専門家たちが解説した。
 
【映像】65歳までに2000万円貯めるシミュレーション
 旧NISAと新NISAを比べると、新NISAは非課税の投資枠が1800万円まで拡大され、旧NISAで設けられていた非課税保有期間が無期限になるなど、より使いやすく変更された。
 
 経済アナリスト・馬渕磨理子氏は新NISAを使って「65歳までに2000万円貯める」シミュレーションを紹介。利回り7%で20歳から45年運用した場合、月々の投資額は5273円。「貯金ではなくNISA口座に入れて、たとえば全世界(株式)のようなものに投資しておけば、かなり複利の効果が出てくる」と説明。
 
「月々5000円からでも将来の安心なお金が作れる。NISA口座に入れておいて出た利益が非課税なので、しっかりと資産形成ができる。ぜひ活用してもらいたい」(馬渕磨理子氏)
 
 「NISAは株に投資するので短期間でいうと損が出ることはある」と付け加えつつも「20年、30年というスパンで見ておくと、平均利回りがしっかり出ているものがたくさんあるので、安全なところにできるだけ投資していく」と、長期スパンでの投資を考えるべきだと提案した。
 
 経済評論家・佐藤治彦氏は「貯金は少なくとも目減りはしない。だが(NISAは)投資なので減る可能性はひとつある」と指摘。さらに「上がってきて、これからドンと下がってきそうなときは、一旦利益確定の売りをする。これがつみたてNISAをやる方にとってもとても大切。3年、5年と経験を積み重ねていくと経済や株式といったものの流れが少しずつでも経験で勉強してわかるようになってくる。その後は一旦利益を確定しておこうというときは売って、そのあとまた積み立てを始める。このぐらいの臨機応変さは普通の会社員でもできると思う」と解説した。
 
(『お金大好き!田中萌アナウンサーの新春ガッポリばなし』より)