【WWE】RAW(1月1日・日本時間2日/サンディエゴ)
5年間もの間、恨み続けた相手との直接対決は、実質ルールがあってないようなケンカマッチに発展。ブチギレた女子レスラーが、1発じゃ殴り足りないとばかりに10発、20発と怒りのパンチの連打。レフェリーが「さすがにやり過ぎ…」と慌てて制止するひと幕があった。
【映像】怒りの女子レスラーが大暴走 レフェリー懸命のストップ
2024年の幕開けは、5年越しの因縁対決、ナイア・ジャックスvsベッキー・リンチがオープニング。本当に憎しみ合う両者らしい“実質ケンカ”が繰り広げられた。
紆余曲折ありつつも互いの遺恨は5年前にさかのぼる。乱闘でのナイアのパンチによる「ベッキー鼻骨折事件」が発端だ。2023年になり再び『RAW』でにらみ合いが続いたなか、年明け一発目に直接対決が実現した。
体重123キロ(公称)も実際はもっと重いであろうナイアと、60キロのベッキーの体重差は倍以上。この日もナイアが雪崩式のブロックバスターで潰し、弱った相手の頭を掴んでマットに叩きつけ、さらに踏みつけるなど、技というよりストリートファイトのようなエグい攻撃を連発する。
それでもベッキーもロープ際でサイドキックなどを決め反撃すると、両手でボコボコとこれも技とはいえないケンカ・パンチを連打。ロープに寄りかかった相手に10発20発とボッコボコにすると、レフェリーも「さすがにやり過ぎ」と判断したか制止。
ここまでくるとプロレスというより己の怒りを制御できない「ザ・マン(ベッキーの愛称)」の暴走ぶりに実況も「太鼓の乱れ打ちですね」と長州力率いる維新軍の懐かしの技に例えた。
怒りに任せた攻撃で一瞬逆転の糸口を見つけたかに見えたベッキーだが、はやる気持ちが災いしたがその直後にカウンターでナイアの拳を喰らう不覚。これでKOされたベッキーは、ナイアの重み全振りの「バンザイ・ドロップ」になす術なくカウントスリー。またしても恨みを晴らすことは出来なかった。(ABEMA/WWE『RAW』)