【WWE】RAW(1月1日・日本時間2日/サンディエゴ)
“最狂”女王を相手に元総合格闘家女子レスラーが大健闘。相手の力を利用して頭から刺さす高速回転のコークスクリューDDTに場内がどよめく一幕があった。
昨年11月に『RAW』へと昇格したアイビーは、相手を軽々とリフトするロードウォリアーズもびっくりの怪力女子として一気にブレイク。元総合格闘家という経歴を持つパワーと技術を兼ね揃えた期待の新星。もはや『RAW』に敵なし状態の女子王者リアに直訴して、タイトル戦が実現した。
“力のアイビー”として定着しつつあるが、この一戦の相手は「ゴツい、速い、パワーもエグい」と三拍子揃った“最狂”王者のリア。力でねじ伏せられるシーンが目立つなか、それでも必死の反撃を見せる。序盤の攻防では重いリアをなんとか持ち上げフロントスープレックスでひと泡吹かせると、王者の口から「ふざけやがって!」と苛立つ言葉を引き出した。
場外の攻防ではエプロンへの顔面クラッシュを間一髪回避し、投げっぱなしジャーマン。さらにローキック連打から顔面への浴びせ蹴りやボディシザース。さらにはロープに飛ばされた反動を利用してコークスクリュー式のDDTでリアをマットに突き刺すと場内が大きくどよめいた。
頭から刺さったリアは、珍しくカウント2.5まで追い込まれたものの、ぎりぎりでキックアウト。ファンも「刺さったー」「勝てるか?」「マミー(リアの愛称)が珍しく押し込まれてる」と思わぬ健闘ぶりに反応した。
その後もアイビーはハイキックからサイドスープレックスや、トップロープに登った相手を封じて、ロープ上からの高速投げっぱなしジャーマンから打撃&キックとMMA要素の攻撃で絶対王者に猛攻を仕掛けたが、最後は自力に勝るリアが得意のリップタイドを叩き込みカウントスリーで勝利。
パワーが売りの挑戦者のアイビーだったが、フタを開けてみたら相手との圧倒的な差を見せつけられた苦い敗戦。それでも初挑戦で限りなくダメージを与えるのも難しい存在になりつつある女子王者相手に数多くの見せ場を作った。(ABEMA/WWE『RAW』)