中国 海南テレビの人気アナウンサーがウェイボーとTikTokで「報いが来たのか? 日本でM7.4の地震が発生!」と動画を投稿し、福島の処理水排出を批判したことを受け、4日、海南テレビはアナウンサーを解雇処分とした。
なぜ、アナウンサーはこのような行為に及んだのか?
ニューズウィーク日本版編集長の長岡義博氏は「PVのためだ。中国のSNSでもPVに応じて広告費が入る仕組みがあり、お金儲けのためだろう」と分析。
解雇という厳しい処分となった理由については「おそらく、この解雇処分には中国政府の意向が働いている。なぜなら中国は台湾の総統選において野党の統一候補を立てることに失敗、経済でも苦しんでいる中、日本との関係を改善したいと考えているからだ。中国にとって『日本人の対中感情の改善』が至上命題である中、それを邪魔する存在は切るということだろう」と推測した。
アナウンサーのSNS投稿が大きな波紋を呼び、3億の“いいね”を集めたというが、中国の若者の反日感情は強いのだろうか?
長岡氏は「中国の学校では『中国を愛し、日本を敵視するような教育』が続いており、残念ながらこういった“愛国的な主張”に反応する若者が確実に増えている。映画や観光地といった生活・文化のレベルでは日本に愛着を抱いていても、それとは異なるフェーズでそういった考えが根付いている」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)
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