連日の高値更新で34年ぶりに日経平均株価が3万5000円を上回った。
【映像】森永康平氏解説 3万5000円超えの3つの要因とは?
要因はどこにあるのか? この株高はバブルではないのか? 経済アナリストの森永康平氏に聞いた。
株高の要因について森永氏は「一つではなく様々な要因がある。まず、円安を背景に大企業が大きく利益を伸ばしてきたという『企業業績』によるところが大きい。そして企業を囲むマクロ経済という観点で見ると、日本がいよいよデフレを脱却できるかもしれないという期待感がある。さらに、今年の1月から始まった新NISAも要因だ。日本の投資家は新NISAで海外の株をメインに買い付けているとはいえ、その一部は日本の株式に流れる。つまり『企業業績』『マクロ経済面』『資金の流れ』が掛け合わさって株高に繋がっている」と分析した。
この株高はバブルではないか、との懸念に対し森永氏は「株の割高・割安を表す指標の1つにPER(株価収益率)というものがある。日経平均は現在15〜16倍程度だがバブル時は40倍くらいだった。こういった観点で考えると単純に株価だけを見て『バブルだ』と騒ぐのは早計だ」と解説した。
日本経済はデフレ脱却に向けて2024年はいいスタートを切ったと見ていいのだろうか?
森永氏は「その期待が株価に現れている。逆に岸田総理・植田日銀総裁はその期待を裏切らないような政策をとっていくことが大事だ」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)