1月28日（日）に有明アリーナで行われる『ONE 165』のメインカードとして注目を集めていた元K-1三階級王者の武尊とロッタン・ジットムアンノンの試合がロッタンの負傷により中止となり、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9（タイ）と同級タイトルマッチ（3分5ラウンド）を行うことが決定した。これに伴い大会名も「ONE 165: Superlek vs. Takeru」と変更になったことなどを受け、CEOのチャトリ氏が来日。11日、都内にて武尊と対戦相手のスーパーレックも同席の上で緊急の記者会見を行った。
チャトリCEOは今回のタイトルマッチについて「両選手は異なるファイトスタイルで互いにトップの選手。武尊vs.スーパーレックはスーパーファイトで、世界中が注目する試合になる。武尊にとってはグローバルスーパースターになるチャンス。日本のファンにはその瞬間を見届けてほしい」と述べた。またチャトリCEOは今回の試合で武尊がスーパーレックを破り、世界的なスーパースターになることがあれば「今後、武尊の試合を日本で見ることができなくなるかもしれない」とも。
先にこの試合にかける意気込みを聞かれたスーパーレックが「日本で試合を行い、日本で一番の武尊に勝って強さを証明したい」と述べれば、武尊は「いまONEは世界最高の団体。そこのチャンピオンを倒して世界最強を証明したい」と続いた。
さらに武尊は次のように今回の試合にかける思いを語った。
「僕は試合前の追い込みも、試合も含めて毎日命を削って格闘家をやっている感覚がある。この試合のために命を削ってきた。相手がロッタン選手に勝っているスーパーレック選手。ONEのタイトルマッチをデビュー戦でやらせてもらえるということで、これ以上の舞台はない。もしかしたら、僕が日本でやる最後の試合になるかもしれない。やらないという選択肢はなかった。（スーパーレックは）ムエタイでずっと戦ってきてムエタイのテクニック、蹴りの強さはすごいものがある。試合内容としても、僕のパンチか、スーパーレック選手の蹴りかという戦いになると思う。今回は5Rあるので、必ずどちらかが倒れる試合になる。僕が必ずスーパーレック選手を倒してベルトを巻きたい」
そのスーパーレックは昨年9月、当初の武尊の対戦相手であったロッタンと対戦。スーパーレックが2.27kgオーバーしたため、キャッチウエイトで試合は行われ、2ラウンドにダウンを奪うなどして判定の末に勝利を収めている。
チャトリCEOは会見場で、仮にスーパーレックを武尊が破り、ロッタンとの一戦が組まれることになれば、その試合は「アメリカでの開催になるのでは」との見方を示した。さらに武尊とスーパーレックの決着については「5Ｒまでいかず、2～3Ｒでの決着になるのではないか」などと予想を述べた。
すべては１・28、東京・有明アリーナで決着する。
【新たに発表された3カード】
秋山成勲vs.ニキー・ホルツケン（キャッチウエイト 特別ルール／3分3R）
マラット・グレゴリアンvs.シッティチャイ（キャッチウエイト キックボクシング／3分３R）
ラーデ・オパチッチvs.イラジ・アジズプール（ヘビー級キックボクシング／3分3R）
