【WWE】RAW(1月8日・日本時間9日/ポートランド)
「やられた仲間の敵討ち」の様相を呈した因縁対決は、両者リングアウトになっても場外乱闘を続ける無法地帯に…。イスで相手を失神させても飽き足らず、一度はその場を離れるも猛ダッシュで再び駆け寄って失神した相手に超低空ドロップキックの追撃。その執念深い衝撃行動にレフェリーは激怒し、会場は大ブーイング一色に。「やっちまった…」などファンの間でも波紋が広がっている。
ルートヴィヒ・カイザーとコフィ・キングストンの因縁の対決は場外乱闘が長引くなか両者カウントアウトに。途中からはプロレスというより“ガチの喧嘩”となり、イス攻撃で失神したコフィを無理やり起こしてステップスとのサンドイッチ・ドロップキックなど、予想外の凶行を重ねたカイザーに会場から大ブーイングが巻き起こった。
先週のタッグマッチで、コフィにタッグパートナーのジョバンニ・ヴィンチを壊され欠場に追い込まれたカイザーは、怒りながら入場。攻撃一つひとつに殺意すら感じられ、実況からも「人が変わったようだ」と驚きの声があがる。
私怨爆発の姿に「敵討ちってことか」「カイザーってこんな激しかったっけ?」とファンがざわつくなか、乱闘が長引き試合は両者リングアウト。しかし、ゴングが鳴ってからがこの試合の本番だった。
最初からケンカ越しのカイザーの戦いにフラストレーションを感じていたコフィもゴングを無視してトペを喰らわせ、さらに顔面パンチを連打。対するカイザーは両目に指を突っ込むエグい攻撃と収拾不能な状態に。ショルダースルーでアナウンサー席にぶっ飛ばされたカイザーは、アナウンス席のイスを顔面に投げてコフィを失神KO。
カイザーは大の字になり白目を剥いた相手を無理やり起こし、自慢のドレッドヘアを鷲掴み。リングに設置されたステップスに括りつけて何やら罵声を浴びせると、フラフラの相手にパンチ制裁と暴走が止まらない。
目に余る行動に激おこのレフェリー数人がカイザーを取り囲み「ここから出てけ!」と退場を命じるなど制止。一度は応じたように見せかけたカイザーは、大ブーイングを受けながら「もうやらない、もうやらない」と両腕を挙げて退場する素振りを見せるが、リングサイドをぐるりと猛ダッシュでレフェリーらをかわすと、再びコフィに突進して超低空ドロップキックを強行した。
鉄製のステップスとコフィの顔面がサンドイッチ状態になりコフィは完全失神。余りにも執念深い攻撃にファンも「やっちまった…」「これは長期休業だろ」「かたきを取った」とやや呆れた様子。“やり過ぎ”カイザーに会場から大ブーイングが起こったが「知ったこっちゃない」といったポーズのカイザー。
暴走モードが止まらないカイザーは、試合後には美人アナウンサーへの「この頃、あなたちょっとオカシイわよ」の問いかけに「コフィが悪いんだ当然の報いだ」とすごい剣幕でブチ切れ続けていた。(ABEMA/WWE『RAW』)