【WWE】SMACKDOWN(1月12日・日本時間13日/リンカーン)
WWE女子王者イヨ・スカイ、アスカ&カイリ・セインの『カブキ・ウォリアーズ』を擁する“悪女軍団”ダメージCTRLに再び分裂の危機が訪れた。
ユニットのリーダー、ベイリーとビアンカ・ブレアーの一騎打ちにおいて、イヨらダメージCTRLのメンバーはベイリーの救出&手助けを拒否。孤立したベイリーはビアンカに敗れ、バックステージでもベイリーと他のメンバーが対立する事態に発展した。
前回大会でイヨがミチンを下してWWE女子王座を防衛。試合後には「イヨ・スカイの時代は永遠!」と高笑いし、アスカ&カイリも女子タッグ王座奪取、ベイリーは1月28日に行われるの4大大会『ロイヤルランブル』のランブル制覇と、ダメージCTRLによる女子部門の完全制圧を宣言していた。
この日はロイヤルランブルに向けてベイリーとビアンカの一騎打ちが組まれ、ベイリーがイヨのベルトを狙うビアンカに制裁を加え、大一番に向けて弾みをつけるはずだった。しかし、いざ試合が始まと、ビアンカが持ち前のパワー殺法で攻め込み、ベイリーは劣勢を強いられる形となる。そんなベイリーの不甲斐なさに嫌気がさしたのか、イヨ、アスカ、カイリ、そしてダコタ・カイはヘルプを求められても「自分の力で何とかしろ!」と言わんばかりに完全無視。結局、ベイリーはビアンカのKODに沈み、敗戦を喫した。
バックステージではイヨが「ベイリーが自分でビアンカとやると言ったんだから勝つべきだろ!」と怒りを露わに。ベイリーも「何で助けてくれなかったのよ!」とメンバーに詰め寄り、ダコタに「レフェリーにガン見されていたんだから、しょうがないでしょ。ダメージCTRL全員でベルトを巻くと言ったけど、それにはあなたがロイヤルランブルを自分一人の力で勝ち抜くことも含まれているのよ。もう前を向いて。ロイヤルランブルで勝てばいいんだから頑張ってよ」と諭される一幕もあった。
昨年末に内部分裂の危機を迎えたダメージCTRLだが、ベイリーがアスカのピンチを救出して関係を修復したはずだった。しかし、敗戦で再びユニットのチームワークに亀裂が走ることに。悪女軍団はロイヤルランブルを前に不穏な空気に包まれた。
王者軍団がレスラー急襲で混沌もメイン戦はオートンらが逆襲でリング席巻
また、前回大会ではニック・オールディスGMが『ロイヤルランブル』で、王者ローマン・レインズと3人の挑戦者=AJスタイルズ&LAナイト&ランディ・オートンによる4WAYマッチ形式での統一WWEユニバーサル王座戦を一方的に発表。これに不満を持つブラッドラインの特別顧問ポール・ヘイマン、ソロ・シコア、ジミー・ウーソが、第1試合に乱入して試合をぶち壊す実力行使でオールディスGMに異議を申してた。
しかし、オールディスGMは毅然とした態度で「ブラッドラインには今まで何度も試合をめちゃくちゃにされてきた。これ以上は許さない。今夜のメインでAJスタイルズ&LAナイト&ランディ・オートンの3人が組むから、ブラッドラインの3人=レインズ&シコア&ジミーで試合をしろ。レインズがいないなら、パートナーを試合までに見つけて来い。見つけられないなら3対2のハンディキャップマッチだ」と、強権発動でメインカードを決定した。
結局、追加メンバーを見つけられなかったシコア&ジミーは試合前のオートンを襲撃。強引にAJスタイズル&LAナイトVSシコア&ジミーのタッグマッチに持ち込むことに成功したが、試合終盤にダメージから回復したオートンがリングに現れ、怒りのRKOでジミーから3カウントを奪った。
試合後もAJスタイルズ&LAナイト&オートンの怒りは収まらず、AJスタイルズがフェノメナール・フォアアーム、LAナイトがBFT、オートンがRKOの必殺技3連発でシコアを一蹴。さらに3人がかりのパワーボムでジミーを場外テーブルに叩きつけて戦闘不能に追い込んだ。最終的に勝利を掴んだ3人だが、4WAY戦ではレインズのベルトを狙うライバルでもあり、勝利の喜びに浸ることはなかった。
次週はレインズを交えた4人での調印式が予定されているが、この4人が一堂に集まって平穏無事に終わることはないだろう。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)