小林千晃・梶裕貴が語る「マッシュル-MASHLE-」2期のアフレコ秘話と注目ポイントは？

　魔法が使えないものの、魔法すら打ち砕く圧倒的な筋肉のパワーを駆使して戦う主人公・マッシュ・バーンデッド。仲間たちとともに、魔法学校で神覚者を目指して奮闘する様が描かれたTVアニメ「マッシュル-MASHLE-」の2期となる「神覚者候補選抜試験編」が現在放送中だ。
【動画】『マッシュル-MASHLE-』神覚者候補選抜試験編
　1期で登場したレイン・エイムズ以外の神覚者たちも登場して、さらなる強敵も出現していくストーリーが繰り広げられているが、本記事ではマッシュ役の小林千晃（こばやし ちあき）とレイン役の梶裕貴（かじ ゆうき）にアフレコ時のエピソードや2期の注目ポイントをインタビューで伺った。
 
――2期ではシリアス寄りのバトルも増えて、神覚者も数多く登場します。有名声優さんもたくさん出演されますが、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか？
 
小林：マッシュをはじめメインメンバー（フィン・ランス・ドット・レモン）と神覚者の方で掛け合う方が2〜3人一緒というケースが多くて、基本的に1期から変わらないメンバーと一緒に収録できていました。シリアスなシーンでもギャグシーンがブッ込まれることが多い作品ということもあって、なんだかんだ笑い多めと言いますか、アドリブも多くてテストで笑いをこらえるような和やかな感じもありつつアフレコしていきましたね。
 
梶：主要キャストの皆さんは、年齢が近いのかな？
 
小林：ランス役の（石川）界人さんやレモン役の上田（麗奈）さんは少しだけ年齢が上ですが、フィン役の川島（零士）くんはひとつ下です。ドット役の江口（拓也）さんだけちょっと年齢差はあるのですが、いいバランスで江口さんが支柱となってまとめてくれていたので、すごく心地よいメンバーです。
 
梶：「マッシュル-MASHLE-」には、大人のキャラクターたちも数多く登場するので、けっこう世代の幅が広いよね。全員そろって収録できていたら、もっと面白かっただろうなぁ。
 
小林：印象的だったのが、ウォールバーグ校長役の麦人さんと無邪気な淵源（イノセント・ゼロ）役の三木眞一郎さんと僕の3人で収録することがありまして、その時はすごく新鮮で楽しかったんですよね。仲が良くて年齢もそこまで変わらない共演者の方と演じるのももちろん面白いのですが、大先輩のお二方に挟まれて3人で収録するのもそれはそれで心地よかったです。
 
――業界的に分散収録から従来通りの収録方法に戻りつつあるようなのですが、梶さんはお一人での収録だったんですよね。
 
梶：はい。でも、ご多分に洩れずレインにもギャグシーン的なものはあって……とはいえ、レイン自体は本気と言いますか、いたって真剣じゃないですか。
 
小林：ふざけようと思ってないですからね（笑）。
 
梶：なので、そういった意味で言えば、1人で淡々とお芝居できたのはやりやすかったかもしれないですね。皆さんと一緒にアフレコしていたら、自分の"遊びたい欲"が強くなって、もっと強調した演技になっていたかもしれませんから（笑）。でも……それでも、やっぱりみんなと一緒に収録できていたら楽しかっただろうなと、今の千晃くんの話を聞いていて思いました。
 
小林：まだまだ全員でというのは難しいですよね。
 
――そんなアフレコ現場のお話を伺った上で、改めてお二人から見た2期「神覚者候補選抜試験編」の注目ポイントについても伺えればと。
 
小林：1期はどちらかと言うとマッシュの学園生活がメインでしたが、2期からはいよいよマッシュが目標である神覚者に到達するための試験が始まるので、ちょっとシリアスな場面やバトルシーンがメインになっていきます。
 
　そういうバトルシーンが好きな方にとっては、よりワクワクするような展開になっていくのではないかなと。必然的にマッシュの筋肉に物を言わせて戦うバリエーションも増えていくので、その引き出しの多いバトル描写が見どころになってくると思います。
 
梶：2期に入ると、少しシリアス要素が強くなっていきますが、それでもちゃんと「マッシュル-MASHLE-」らしさはキープされていて。その塩梅が絶妙です。今までより、さらに強い敵が出てくる中で、マッシュたちが自分の限界を中で超えていく展開は本当に胸熱だと思いますし、魔法界やキャラクターたちが抱えている伏線的な部分も少しずつ明らかになってきますので、お見逃しなく！
 
――たしかに、マッシュのバックボーンも描かれていきますよね。
 
小林：なぜマッシュがこんなにも身体能力が高いのか、魔法を使えないのかということも、多少わかってくる部分もあると思いますので、そういう面でもお楽しみいただけるかなと。
 
梶：今期のレインにも、しっかりとバトルシーンが用意されておりますので必見ですよ！ 同時に、彼だけではどうしようもないくらいに戦いの規模感が大きくなっていき、レイン以外の神覚者もたくさん登場します。神覚者の持つ力とはどれくらいのものなのか？　作品世界にとって一体どれほど重要なのか？　そのあたりに注目してご覧ください。
 
――原作ファンとしては、非常にインパクトがあるマーガレット・マカロンの登場も気になっています。
 
梶：あのビジュアルと設定の濃さ。しかも、演じられるのは子安武人さんですから。濃厚ですよ！（笑）　レインとも絡みがあるキャラクターなので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
 
――小林さんはマッシュ以外で気になるキャラクターはいますか？
 
小林：花江夏樹さんが演じられているセル・ウォーですね。１期の終盤に出てきていて、2期からが本格参戦になります。花江さんと一緒に収録することができたのですが、いろいろなお芝居の引き出しを駆使してギャグあり決めシーンありのセル・ウォーを見事に演じられていたので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
 
　梶と小林の語るポイントにも注目しつつ、放送中の「神覚者候補選抜試験編」のストーリーをぜひ楽しんで見てほしい。