【プレミアリーグ】チェルシー 1-0 フラム(日本時間1月13日/スタンフォード・ブリッジ)
危険すぎるプレーながらイエローカードという判定に、目の前で見ていた選手は納得がいっていないようだ。「普通はレッドカードだ」と主張した。
チェルシー対フラム戦で問題シーンが起きたのは、スコアレスで迎えた40分だった。相手陣内の高い位置でパスを受けたチェルシーのマロ・ギュストだったが、フラムのMFトム・ケアニーに寄せられるとボールタッチが大きくなった。
このルーズボールに対してギュストは無理やり足を伸ばしたが、これがフラムのFWウィリアンの足首を踏みつける危険な足裏タックルに……。強烈な一撃を食らった元ブラジル代表MFは、そのまま苦渋の表情を浮かべながらピッチに倒れて悶絶した。
主審はギュストにイエローカードを提示したが、OFR(オン・フィールド・レビュー)はなし。ギュストがボールにチャレンジしたのは明らかだが、同時にウィリアンの足首を思い切り踏みつけてもいるため、映像的にはかなり印象が悪い。OFRがあれば退場処分になっていた可能性もあっただろう。
この判定に苦言を呈したのが、ギュストがウィリアンを踏みつけるシーンを目の前で見ていたケアニーだ。試合後のコメントを英紙『Daily Mail』が伝えている。
フラムの主将は、「あれがイエローカードなんて、困惑した。主審に尋ねたところ、VARで確認したとのことだった。現代サッカーでは許されないことだ」と語ったうえで、さらに次のようにコメントした。
「ギュストはクリーンヒットを打った。ハーフタイムにパソコンで映像を見たが、ギュストの6本のスタッドがすべてウィリアンの足の上にあった。私は本当に困惑している。あれは通常、レッドカードだ」
結局は決勝点となるチェルシーのPKゴールが決まったのは問題シーンの7分後で、仮にギュストが退場になっていればフラムが失点を喫する可能性もグッと低くなっていたのは明らか。その意味でも試合の流れを大きく変える判定だったと言える。
(ABEMA/プレミアリーグ)