2020年に「うっせぇわ」で鮮烈なデビューを飾り、その後もヒットを連発するシンガー・Ado(アド)さん。映画『ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルム レッド)』をはじめとする、アニメの主題歌を歌ったことでも話題になりました。顔出しをしないというスタイルと、表現力豊かでパワフルな歌声により、ライブのチケットが即完売するなど高い人気を集めています。
【動画】アニメ『SPY×FAMILY』シーズン2 【MISSION:26】
この記事では、Adoさんが担当したアニメの主題歌や劇中歌について解説。それぞれの歌の制作者や、配信された時期などについても紹介します。
目次
- クラクラ(アニメ『SPY×FAMILY』2期OP主題歌)
- 新時代(映画『ONE PIECE FILM RED』主題歌)
- 私は最強(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
- 逆光(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
- ウタカタララバイ(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
- Tot Musica(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
- 世界のつづき(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
- 風のゆくえ(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌・EDテーマ)
- アニソンも人気の歌手・Adoとは
- Adoのアニソン一覧まとめ
クラクラ(アニメ『SPY×FAMILY』2期OP主題歌)
作詞・作曲:meiyo 編曲:菅野よう子
2023年10月5日リリース
「クラクラ」は、2023年10月から放送されたアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』Season2のオープニング主題歌です。アニメのOPらしくい明るいアップテンポの曲で、オープニングムービーでは激しい戦闘のシルエットや家族の穏やかな日常が、ジェットコースターのような勢いのある楽曲に合わせてリズムよく展開されています。「クラクラ」という歌詞のところでは、キャラクターたちがリップシンク(口パク)するなど、曲とムービーのコンビネーションも楽しめます。
Adoさんがアニメの公式ページに寄せたメッセージでは「ずっと観てきた「SPY×FAMILY」のオープニングを担当させていただけるなんて、とってもうれしいです!」と語ったうえで、楽曲に込めた想いとして「SPY×FAMILYのクラシカルなカッコ良さと、家族としての日常のドタバタな楽しさが表現できていたらと思っております。フレーズによっては、喋っているような聞こえ方にした部分もありますので、楽しんでいただけたら嬉しいです!」とコメントしています。
「SPY×FAMILY」クラクラ オープニングムービー(ノンクレジット)
アニメ『SPY×FAMILY』とは?
『SPY×FAMILY』は、「少年ジャンプ+」に連載中の同名漫画を原作とする作品です。シリーズ累計発行部数3100万部を超える人気作で、1期は2022年4月から分割2クールで放送されました。1期のOPは、1クール目がOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)、2クール目がBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)と、いずれも人気のアーティストが担当。それに続いて2期のOPをAdoさんが歌っています。
凄腕スパイの父親、殺し屋の母親、超能力者の娘が、それぞれ正体を隠して偽りの家族となり、さまざまな事件を巻き起こすストーリー。家族の絆を感じさせるホームコメディから、国家を揺るがす事件やハードなアクションまで楽しめる作品です。
新時代(映画『ONE PIECE FILM RED』主題歌)
作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ
2022年6月8日配信リリース
映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌であり、作中で1曲目に流れる印象的な歌です。歌手として登場するキャラクター・ウタがライブの最初の曲として披露し、観客を盛り上げました。ウタウタの実の能力を使って悲しみのない新しい世界を作りたいというウタの世界観に合わせた歌詞は、映画にリンクしています。映画の公開に合わせてアニメ『ONE PIECE』1028~1031話のTV放送時のオープニングにも使われました。
YouTubeのAdoさんの公式チャンネルで公開されているMVは、再生回数1億5000万回を超え、国内外の音楽配信サイトで100冠を獲得。2022年末の「第64回日本レコード大賞」では「優秀作品賞」も受賞しました。
Ado 新時代 MV
私は最強(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
作詞・作曲:大森元貴 編曲:Mrs. GREEN APPLE/伊藤賢
2022年6月8日配信限定リリース
「私は最強」は『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌です。作中では、ウタがウタウタの実の能力により武装し、ウタを狙う海賊団を退けたシーンで使われました。
Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)らしい華やかな楽曲で、セルフカバーバージョンがMrs. GREEN APPLEの10thシングル「Soranji」、5thアルバム「ANTENNA」に収録されています。
Ado 私は最強 MV
逆光(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
作詞・作曲・編曲:Vaundy
2022年7月6日配信リリース
「逆光」は映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌です。作中では、海賊を嫌うウタが、海賊をやめることを拒むルフィと麦わらの一味を捕らえようとして歌いました。ウタが心に抱えた闇を見せる、最初のシーンで使われている点でも印象的な楽曲です。
Vaundy(バウンディ)の2ndアルバム「replica(レプリカ)」には、この曲のセルフカバー「逆光 - replica -」が収録されています。
Ado 逆光 MV
ウタカタララバイ(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
作詞:TOPHAMHAT-KYO(FAKE TYPE.) 作曲:FAKE TYPE. 編曲:DYES IWASAKI(FAKE TYPE.)
2022年8月6日配信リリース
「ウタカタララバイ」は、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌です。ウタを制圧するために現れた海軍に対抗するため、ウタはこの歌で眠っている人を操り、海軍を攻撃させました。
楽曲を制作した音楽ユニット・FAKE TYPE.(フェイク タイプ)が「監督からは「癖のある洗脳するような曲を」というオーダーをいただいたたので、とびきりクレイジーな曲にしようと思い制作しました」とコメントを発表しているとおり、キャッチーでトリッキーなメロディーラインが特徴の曲です。
FAKE TYPE.によるセルフカバーバージョンは、2022年12月4日に配信リリースされています。
Ado ウタカタララバイ MV
Tot Musica(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
作詞:cAnON.、作曲・編曲:澤野弘之
2022年8月10日リリース
「Tot Musica」も映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌です。作中では、ウタウタの実の能力者が歌うことで魔王・トットムジカが顕現する禁断の曲とされています。ウタの計画を止めに来たシャンクスや海軍の前でこの歌を歌い、トットムジカが現れました。
古代の歌という設定もあり、歌詞にもヨーロッパの古代文字であるルーン文字が含まれています。人々に不安を感じさせる怪しい旋律が特徴です。
Ado Tot Musica MV
世界のつづき(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)
作詞・作曲:折坂悠太 編曲:川口大輔
2022年8月10日リリース
トットムジカを撃退した後、ウタがみんなを起こすために歌った曲です。穏やかな曲で、作中では「天使の歌声」と称されました。
楽曲を制作した折坂悠太(おりさか ゆうた)さんは、「聞きなじみのあるメロディーから始まるバラードなのですが、曲調に変化をつけることで現代っぽさやウタの心情を表現するよう意識しました」とコメントしています。
Ado 世界のつづき MV
風のゆくえ(映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌・EDテーマ)
作詞・作曲:秦基博 編曲:トオミヨウ/秦基博
2022年8月24日リリース
「風のゆくえ」は映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌・EDテーマです。映画の終盤、ウタがシャンクスの腕の中で歌います。物語のエンディングでは、この歌が流れる中、これまで『ONE PIECE』に登場したキャラクターたちが、それぞれウタのアルバムを手にしながら曲を楽しんでいる様子が描かれました。ウタがシャンクスやルフィと過ごした子供の頃に歌っていた、思い出の曲でもあります。
制作した秦基博(はた もとひろ)さんが監督から受けたオーダーは「背中を押す曲・応援歌というイメージ」ということで、「『自分自身に問いかけながらも前進しようとするウタ』をイメージしながら楽曲を作成しました」とメッセージを寄せています。
Ado 風のゆくえ MV
Adoが主題歌・劇中歌を歌った映画『ONE PIECE FILM RED』
映画『ONE PIECE FILM RED』は、2022年公開の『ONE PIECE』劇場版第15作で、FILMシリーズの4作目です。公開を終えた後もアンコール上映が行われ、国内での累計興行収入が200億円を超える人気作となりました。
この作品で、Adoは映画のオリジナルキャラクター・ウタの歌唱パートを担当し、主題歌、劇中歌などを歌っています。歌以外の普段の声は、名塚佳織(なづか かおり)さんが担当しています。
ウタはシャンクスの娘で、ルフィの幼なじみとして登場。髪色は半分赤で、もう半分が白です。
映画の物語は、世界で絶大な人気を誇る歌手となったウタのライブが開かれ、麦わらの一味も参加するところから始まります。ウタウタの実の能力により世界が巻き込まれ、ウタの能力を危険視する世界政府や海軍も介入して大きな事件になっていきます。
ウタの歌が能力発動のトリガーとなるため、Adoさんの歌は作中で重要な役割を果たしました。Adoさんがウタとして歌った曲を収録したアルバム「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」には、劇中で歌われた7曲だけでなく、アニメ『ONE PIECE』の挿入歌「ビンクスの酒」も加えられています。
アニソンも人気の歌手・Adoとは
2002年10月24日生まれの歌手で、2020年のメジャーデビュー作「うっせぇわ」は社会現象を巻き起こす大ヒットとなりました。同曲のYouTube再生回数は3億回を突破。素顔は公開しておらず、ライブでもシルエットだけが見える演出と照明で歌っています。
映画『ONE PIECE FILM RED』の「新時代」などが大ヒットしたためアニソン歌手のイメージを持たれることも多いようですが、Adoさんがこれまでに主題歌・挿入歌(劇中歌)を担当したアニメ作品は映画『ONE PIECE FILM RED』とアニメ『SPY×FAMILY』のみです。しかし映画『ONE PIECE FILM RED』は劇中歌をすべて歌っていることから、作品数に対して曲数は多くなっています。アニソン以外では、映画『カラダ探し』の主題歌・挿入歌や、フジテレビ系のTV番組「めざましテレビ」テーマソング、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンCMソングなど、映像作品・CMとのタイアップは多数担当しています。
2023年6月から初の全国ホール&アリーナツアーを開催し、2023年末のNHK紅白歌合戦への出場も発表されました。2022年のNHK紅白歌合戦ではCGで描かれたウタの歌声を担当する形で出場していますが、Adoさん自身としては初出場になります。
Adoのアニソン一覧まとめ
Adoさんがこれまでにアニソンを歌ったアニメは、映画『ONE PIECE FILM RED』とアニメ『SPY×FAMILY』2期の2作品です。映画『ONE PIECE FILM RED』は複数の劇中歌を歌っているため、作品数に対して歌ったアニソンの曲数は多くなっています。2023年10月から放送されているアニメ『SPY×FAMILY』2期のOPでも軽快な歌を披露しているので、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
(C) 尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
(C) 遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会