三階級制覇の野望を語る“倒せる”女子が、“台湾の妖精”に容赦ない腹パン連打。あわや、お尻からロープ外にふっ飛ぶような悶絶の衝撃KO。軽量級女子とは思えない破壊力あるパンチに「音やばくて草」「ボディがエグすぎる」と驚きの声があがった。
1月14日に後楽園ホールで開催された『RISE175』で小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)とワン・チンロン(台湾)が対戦。15センチの身長差を全く苦にせず、小林がカーフキックから相手を崩し、剛腕パンチで粉砕。台湾の妖精をリングの外に吹き飛ばすかのような衝撃KO勝利を収めた。
現RISE QUEENミニフライ級王者で5連勝と絶好調の小林と、“台湾の妖精”ことワンの対戦。Krushなど日本の複数団体への出場経験があるワンは、昨年4月に「KNOCK OUT」でぱんちゃん璃奈との真っ向勝負に敗戦するも、前に出るファイトスタイルと愛くるしいルックスで日本のファンにインパクトを与えた。
試合序盤、やはり目を引いたのは身長差。152センチの小林に対し、167センチのワン。ワンの上から相手を見下ろす背の高さが印象的。ゴングとともに一気に距離を詰め、一発当てた小林に対し、ワンは打ち下ろしの左ジャブ、右ストレート、前蹴りとフレームを活かした攻撃で反撃。小林も右のカーフキックに狙いを定め、相手の出足を鈍らせていく。ワンの牽制するような前蹴りで距離を取られる小林だが、蹴り際に確実にカーフ、さらにボディへのパンチまでつなげてダメージを蓄積させていく。小林は終了間際も蹴りを連発し、相手を後退させラウンドを終える。
2ラウンドも小林がカーフキックでワンの左足を徹底攻撃。ガードが下がりはじめたワンへの鋭い右フックが当たりはじめる。カーフから左右のフックは強烈で、ジリジリとワンが後退。さらに追撃のフックとストレートをもらうと、ワンの長身の体がガクリと腰から落ちて最初のダウン。
なんとかファイティングポーズを取るワンだが、すでに戦意喪失ぎみ。試合再開とともに、小林がカーフからボディへの連打と叩き込むと、ロープをはみ出てあわやお尻からリングアウトの腰砕け。女子軽量級とは思えない衝撃ダウンでレフェリーが即試合を止めた。
最初のダウンから明らかにギアを上げた小林のパンチの鈍い音は軽量級女子選手らしからぬ破壊力。ファンからも「音やばくて草」「すげえ音!」「ボディエグすぎるだろ」と声が漏れる。ABEMAのゲスト解説・一馬からは「ゴリラ・パンチ!」と女子選手に使うのにはやや躊躇するパワーワードも飛び出すが「女性でこれだけ攻撃力のある選手は見たことがない」と絶賛。軽い階級では珍しいKOアーティストぶりにファンも「武尊タイプの選手だな」といった称賛の声もあがった。
快勝の小林は「しっかりKOで勝つことができて良かった」と試合を振り返ると「名前を出したい選手がいる」と会場を訪れていた小林愛三を指名し「オープンフィンガーでどうですか?」とOFG戦を提案。
これを小林も快諾。リング上で次戦での小林vs小林によるOFG戦が決定した。小林愛理奈は「女子格はおもんないと言われてますけど、自分たちがいたら盛り上げられると思うんで」と力強く語っていた。