『しくじり先生 俺みたいになるな!!』で、AV業界の大手企業「ソフト・オン・デマンド」のしくじり経営エピソードが明かされた。
【動画】新社長が作った、セクシー女優による“夢の飲食テーマパーク”
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑らレギュラー陣の他、お笑いタレントのイジリー岡田、元BiSHのハシヤスメ・アツコ、セクシー女優のMINAMOが出演。
この日は、先週に引き続きオードリーの春日俊彰が登壇し、AV業界大手「ソフト・オン・デマンド」(以下、SOD)のしくじりを教材に特別授業。「マジックミラー号」での撮影トラブルや、大赤字で倒産の危機に陥った騒動を語った。
「マジックミラー号」の誕生から、一気にAV業界大手企業へと急成長したSOD。しかし2005年、創業者であり圧倒的なリーダーだった高橋がなり社長が、突如辞任することに。オーナーとして離れて見守る立場へと変わり、会社は騒然となったという。
後を引き継いだ経営陣は「がなり氏が作った今の収益を守ろう」と考え、手堅く利益を得るスタイルで経営を続けた。しかし、2013年にふらっとSODの様子を見に来たがなり氏は、安定したSODを見て「お客さんが喜ぶような新しいものを1個も作ってねぇじゃねえか!」と大激怒。社長・取締役・部長を全員クビにしてしまったという。
その後、新社長に就任したのは「経営の知識ゼロ、ただAVが大好きな監督」の野本義明氏だった。「あいつバカだから社長やらせてみよう」という理由で、がなり氏が指名したという。MINAMOは野本氏について「いろんな人が『この人は本当に変態』だって言いますね」と明かして笑いを誘った。
がなり氏から「つまらなくなったSODを3年以内につぶせ!」と指示を受けた野本新社長は、かつての”攻めたSOD”を取り戻すため、まずはお色気グッズの開発に着手。「いつでもキスできるマスク」など、自らアイテムの研究にいそしんだものの、どれも実用化には至らず、4億円以上の損失を出したという。
続いて、野本氏が仕掛けたのは、セクシー女優が働く夢の飲食テーマパーク「SOD LAND」。これはセクシー女優からソフトなセクシーサービスを受けられる施設で、行ったことがあるという吉村は大興奮。ハシヤスメも「行ってみたい」と興味津々でスタジオ中が沸き立った。しかし、当時の「SOD LAND」は風営法の届出をしておらず、摘発されて即閉店になったことが明かされると、スタジオには「何やってんだ!」「バカですね〜」と野次が飛び交った。
野本氏はその後も数々の失敗をくり返し、その結果、SODは約40億円の大赤字に。あと数年で会社が倒産してしまうまでに追い込まれたという。
しかし、約束の3年後、様子を見に来たがなり氏は新たな挑戦を続ける野本氏の姿勢を評価し、「次は何やるんだ?もっと面白いもの見せてみろ」と激励。「SODを続けよう」という、がなり氏なりのエールが送られたのだった。