チェルシーがフラムを1-0で下した1月13日のプレミアリーグ21節終了後、ABEMAで解説を務めた元日本代表DFの太田宏介氏が選ぶ「プレミアリーグ前半戦ベストアシストTOP3」が発表された。1位に輝いたのは、リヴァプールのDFトレント・アレクサンダー=アーノルドがアーセナル戦(18節)で記録したロングフィードのアシストだ。
TAA(トレント・アレクサンダー=アーノルドの頭文字をとった愛称)が輝いたのは29分だ。自陣中央あたりでボールを持ったTAAは、右サイドめがけてロングフィード。ボールはアーセナルの左SBオレクサンドル・ジンチェンコの頭上を超えて、走り込んだモハメド・サラーに渡る。リヴァプールのエジプト王は、そのまま中央にカットインし、ニアサイドをぶち抜くゴラッソを決めた。
サラーのカットイン&シュートはもちろん素晴らしかったが、TAAのロングフィードも特筆に値するクオリティーだ。高さ、急加速したスピードは完璧で、さらに処理しやすいようにバックスピンもかかっていた。SNS上でも「アシスト神」、「あの位置からアシストはすごい」、「あの位置が見えてるのか」、「完璧なフィード」、「バケモノやん」、「もはや卑怯だろ」など感嘆の声が目立った。
この話題沸騰アシストを1位に選んだ太田氏は、「まずアーノルドの立ち位置。右サイドバックなのに中央にポジションを取って、サラーの特長を引き出したね。たった1本のパスで局面を打開した。戦術を超えたアーノルドの存在」と大絶賛。さらに「仕留めたサラーもすごい。(対峙したジンチェンコは)は左足でくるって分かっていても、なかなか止められない。中に行ってしっかり決めきりました」と、得点者のサラーの動きも褒め称えた。
偽のSBとしてMF的な働きも担うTAAは、今シーズンここまで公式戦25試合出場で2ゴール・9アシストと「魔法の右足」を武器に躍動。現在は膝の怪我により戦線離脱中で、復帰が待たれる。
(ABEMA/プレミアリーグ)