これが“観る将”の新スタイルとなるだろうか!?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Aリーグ第1試合・チーム関東Aとチーム関西Aの対戦が1月20日に放送され、チームの拠点ではそれぞれパブリックビューイングが開催された。会場では、チームの棋士とファンが一体となって対局者の激闘を応援。一手一手に大歓声が沸き起こった。
将棋ファン向けのイベントといえば、棋士が解説を務める「大盤解説会」を静かに観戦するものが一般的だ。新棋戦のABEMA地域対抗戦では、地域活性化を目的としてチームの活動拠点となる地区でパブリックビューイング(PV)が開催された。このPVでは各地域チームにエントリーした棋士が生解説を務め、一緒に飲食しながら対局放送を楽しんだ。
開幕戦は、大会立案者で日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)率いるチーム関東Aと、谷川浩司十七世名人(61)のチーム関西Aが激突する“東西決戦”に。関東Aは千葉県柏市の柏将棋センター、関西Aは兵庫県加古川市のジャンカラ ニッケパークタウンをPV会場とし、会場いっぱいのファンが対局に熱い声援を送った。
試合は、関東Aの羽生九段が3局目に登場すると、監督自ら4連投4連勝で関西Aを圧倒。通算5勝1敗で予選Aブロック決勝戦へ駒を進めた。一方的な展開となったが、おそろいのチームグッズを身に着けた棋士の生解説付きとあり、両軍とも新感覚の観戦スタイルに大盛り上がりとなった。
ABEMAの視聴者もこのスタイルに注目。コメント欄には「うおお現地楽しそう!」「すげえ」「うちの地元でもやってくれ」「なんか楽しそうう」「これは盛り上がるね」「祭りやな」「めちゃ面白いやん」など歓迎の声が多数押し寄せていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)