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【映像】阪神ユニホームで試験に挑む孝心くん(10)
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 合格率17%の国家資格「宅建士」に、小学4年生の男の子が史上最年少で合格した。大人でも難しいと言われる試験に一発合格した秘訣を聞いた。

【映像】阪神ユニホームで試験に挑む孝心くん(10)

「幼稚園のころに『こども六法』という本を読んでいて、それで法律が好きになりました」(小学4年生 水落孝心くん 10歳)

 大阪市に住む小学4年生の水落孝心くん(10)は、司法書士をしているお父さんから絵本代わりにプレゼントされた『こども六法』が愛読書だという。

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「宅地建物取引士」、通称「宅建士」は不動産の売買や賃貸に関わる取引をする際に必要な国家資格。大人でも難しいとされる「宅建士」の試験に、孝心くんは史上最年少の10歳で合格。驚異の小学生だ。

 孝心君が受験した令和5年度10月の試験では受験者数が23万3276人に対し、合格者数は4万25人。合格率は17.2%だった。(不動産適正取引推進機構の資料から)

 このときの試験の合格ラインは36点(一般受験者の場合・出題は50問で1問1点)で、孝心くんは40点だった。合格基準を余裕でクリアしたものの納得がいかなかったようだ。

「模擬試験のときから(父に)勝ったと思っていたんですけど、本番では負けました。(悔しいですか?)はい」(孝心くん)

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 一緒に試験を受けた父・孝行さんも46点で見事合格。本番までに8回も受けたという模擬試験では、4勝4敗という対戦成績だったそうだ。

「息子が受かって私が落ちる可能性があった。私が受かって息子が落ちる可能性は絶対にないと思ったので、もし僕だけ落ちたら自分は受験したことは内緒にしようと思っていました」(父・孝行さん)

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 科目によっては孝心君にまったく歯が立たなかったそうだが、本番でなんとか父親の面目躍如といったところだろうか。孝心くんも、お父さんから教わった勉強法と自らの努力で合格を手にした。

「重要なのは“繰り返しやっていく”ということ。普通はテキストをやって問題をやって『おしまい』という人も多いと思うが、さらにもう一回、2~3日後に問題を解く。そうすることによって定着させていました」(父・孝行さん)

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「夏休み中は6時間くらい(勉強)しました。嫌になったりはしてたけど、そこでやめたらもったいないなというのもあったのでやりました」(孝心くん)

 孝行さんの教え通り、何度も何度も過去問を解き、使い切ったボールペンは1年あまりで20本以上に及んだ。

 孝心君は宅建の資格以外にも、そろばん準2段、暗算5段などの資格を持ち、身体を動かすことも大好きだという。大の阪神ファンで、試験にも大好きな大山選手のユニホームを着て挑んだ。阪神の日本一と宅建に合格したことはどちらが嬉しかったか尋ねると、悩んだ末に「阪神の日本一です」と答えた。

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 知識を増やすことが楽しく、現在ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指して勉強中だということだが、そんな孝心くんが次に狙っているのは。

「15歳くらいで司法書士を取りたいなと思っています」(孝心くん)

(『ABEMAヒルズ』より)

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