ドミノ倒しのように、岸田派、二階派、安倍派の解散が相次いで発表された。
 
【映像】総理の独断に「麻生さんは見放した」派閥解散のウラ側
 
 現時点での自民党の派閥勢力図は、最大派閥は安倍派96人、続いて麻生派56人、茂木派53人、岸田派46人、二階派38人、森山派8人という人数で構成されている。このうち安倍派、岸田派、二階派が解散するという。
 
 事態が動いたのは1月18日の朝、岸田総理が会長を務めていた宏池政策研究会(岸田派)でも3年間でおよそ3000万円のパーティー収入が政治資金収支報告書に記載されていなかったことが発覚。東京地検特捜部が岸田派の当時の会計責任者を立件する方向で検討していることが明らかになった。岸田総理は18日の午後7時すぎに「宏池会(岸田派)を解散することを検討している」と解散を示唆。翌日には「政治の信頼回復のために宏池会を解散する」と岸田派の解散を断言した。
 
 政治ジャーナリストの青山和弘氏は「今回の問題を受けて『立件される人はここまで』という一旦区切りになったが、そのあと検察審査会というのがあり、もう1回告発した人が『おかしい』と言えば、もう1回捜査のやり直しの可能性もある」と解説。
 
 さらに「政治責任というのを絶対取らないといけない」と指摘すると「国民はみんなインボイスなどで領収書を集めて一生懸命税金を納めているのに、裏金3000万円も使っていた二階元幹事長、国民に示しがつくのかと、秘書だけで。政治責任というのは別にある」と厳しく語った。
 
 今後については「岸田さんのリーダーシップとか自民党の自浄能力というのが問われるわけなんです。それがこれから」と注目すべきポイントを説明した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)