“世界最高峰の格闘技イベント”ONE Championshipの約4年ぶりとなる日本大会=1月28日(日)東京・有明アリーナ「ONE 165: Superlek vs. Takeru」。25日(木)に記者会見が行われ、ONEキックボクシング世界フライ級王者スーパーレック・キアトモー9と挑戦者・武尊も出席。K-1時代は常にKO勝ちを宣言していた武尊だが、この大一番に向けて「泥臭くても、ボロボロになっても勝つ」と語った。
ONE日本大会出場&ロッタン・ジットムアンノン戦発表から、ロッタンの負傷欠場、そしてスーパーレックとのONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチへの変更もあった武尊。大会を3日後に控えての記者会見では「ONEデビュー戦、ONEのタイトルマッチを日本で出来ることがうれしくて光栄です。格闘家人生と日本の格闘技を背負って、必ずスーパーレック選手を倒して、世界最高峰のONEのベルトを必ず獲ります」と王座奪取を誓った。
K-1時代はただ勝つだけでなく、勝ち方にこだわってきた武尊だが今回は違う。理想の勝ち方を聞かれると「スーパーレック選手は強い選手なので簡単に勝てるとは思っていない。泥臭くても、ボロボロになっても勝つ。ベストはKO勝ちですが、何が何でも、どんな戦いをしても勝つ」と勝利への執念を口にした。
会見に同席したONEのチャトリ・シットヨートンCEOからは「今回流れたロッタンVS武尊をいずれ実現させたい」という言葉もあったが、あくまで武尊は「そう言ってもらえることはうれしいですが、今はスーパーレック選手に勝つことしか考えていない」と目の前の大一番にすべてを注いでいる。
一方のスーパーレックは「日本で試合できることがうれしいし、ワクワクしている。メインイベントを任されたことも光栄だ」と王者らしく語り「この試合はみんなが待ち焦がれていた試合だ。みんなをガッカリさせないようにKOで勝ちたい。タケルも同じ気持ちだと思うし、自分もそのつもりで戦う」とKO決着を宣言している。
試合直前のコメントでは意外にもスーパーレックがKO勝ちをアピールし、武尊が勝利への強いこだわりを言葉にした。両者のこのメンタリティがどう試合に影響するか。決戦は日曜日だ。
文/中村拓己