アニメ「シャングリラ・フロンティア」(シャンフロ)は、実際にゲームの世界に入ったかのような没入感が味わえる、フルダイブ型VRゲームを題材にしたファンタジー作品です。原作は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載中の硬梨菜氏による小説をもとに、不二涼介氏の作画で「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されている漫画「シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」。コミックスの累計発行部数は550万部を超えています。
この記事では、主人公・陽務楽郎(ひづとめ らくろう/サンラク)の悪友として登場する、天音永遠(あまね とわ/アーサー・ペンシルゴン)について紹介。声優やプロフィール、さらにサンラクとの関係などを解説します。
目次
- アニメ「シャングリラ・フロンティア」とは
- アニメ「シャングリラ・フロンティア」アーサーの基本情報!声優やプロフィールを紹介
- アーサーとサンラクの関係は?
- アーサーの強さは? サンラクとどっちが強い?
- アーサーが所属するクラン「阿修羅会」とは
- アニメ「シャングリラ・フロンティア」アーサーの情報まとめ
アニメ「シャングリラ・フロンティア」とは
アニメ「シャングリラ・フロンティア」は、架空のMMO(大規模多人数同時参加型オンライン)ゲーム「シャングリラ・フロンティア」を題材に、主人公・陽務楽郎ことサンラクの冒険譚を描いた作品です。物語の舞台となる近未来の日本では、フルダイブ型VRゲームが主流となり、そこでは技術の向上にシステム面が追いつかない、いわゆる“クソゲー”も多数リリースされていました。サンラクは、自他ともに認める“クソゲーハンター”で、日々クソゲーを求め、それをプレイし続けています。
しかし、ある日“神ゲー”と名高い「シャングリラ・フロンティア」を勧められ、普段プレイしないクソゲー以外のゲームをプレイすることを決意します。クソゲーでスキルとメンタルが異常なほどに鍛えられたサンラクは、「シャングリラ・フロンティア」内でも大活躍。さまざまなプレイヤーたちの思惑が渦巻く、広大なゲームの世界を冒険していきます。
アニメ「シャングリラ・フロンティア」アーサーの基本情報!声優やプロフィールを紹介
アーサーは、「シャングリラ・フロンティア」で他プレイヤーへの攻撃もいとわず悪名をとどろかせるPK(プレイヤーキル)クラン「阿修羅会」のナンバー2プレイヤーです。知略と情報戦を得意とし、格上のプレイヤーも倒すことから、「廃人狩り“ジャイアントキリング”」の異名を持っています。
サンラクとは「シャングリラ・フロンティア」に参加する以前から、VRMMOゲーム「ユナイト・ラウンズ」で交流がありました。「シャングリラ・フロンティア」内でサンラクとアーサーが出会ったときには、このゲームの中では初対面でありながらお互いが誰であるかを理解し、ユナイト・ラウンズで使っていたプレイヤーネームで呼び合いました。
アーサーの基本情報【プロフィール】
■名前 天音永遠
■年齢 24
■身長 165cm
■体重 少なくとも天音永遠のものではない血で塗りつぶされている……
■誕生日 6月13日
■通称 トワ様、反理想郷の女帝(ディストピア・エンプレス)、廃人狩り(ジャイアントキリング)
■座右の銘 I am Beautiful if I want.
(出典:「シャングリラ・フロンティア」ミニ色紙コレクションより)
アーサーは、目的意識が強く、ゲームにスリルを求めてプレイする花火職人タイプのプレイヤーです。コツコツと下地作りをする、用意周到なプレイスタイルが特徴的ですが、これはあくまで一瞬の最終的なスリルを得るための行動で、本来下準備は好きではありません。
PKクランに身を置いているのも、自らの目的達成のためにクランを利用しているにすぎず、PKを楽しんでいるわけではありません。ただ、目的のためなら、ためらわずにPKします。
アーサーの初登場は第4話。第5話では、PKプレイヤーとしてサンラクを襲撃しに来ましたが、サンラクを嫌っての行動ではなく、目的はあくまでユニークモンスターに関する情報を吐かせることでした。全体的に、行動原理が善悪や倫理観よりも自らの目的や快楽となっているキャラクターです。
アーサーの基本情報【声優】
アーサーの声を担当しているのは、日笠陽子(ひかさ ようこ)さんです。代表作に「けいおん!」秋山澪役や、「SHAMAN KING」麻倉葉役などがあります。
日笠さんは、2007年のアニメ「スケッチブック ~full color’s~」の根岸みなも役でデビュー。2009年に「けいおん!」の秋山澪を演じたことをきっかけに注目され、それ以降、アニメのメインキャラクターを数多く担当するようになりました。
キャラクターソングを歌うことも多く、Animelo Summer Live(アニサマ)や、「けいおん!」のライブイベントをはじめ、多くのライブ出演経験があります。自身の名義でも歌手として活動していて、2013年と2014年にはワンマンライブも行っています。
アーサーとサンラクの関係は?
アーサーとサンラクは、「シャングリラ・フロンティア」外でも交友があるゲーム友達です。過去に別のゲームでサンラクと戦っていて、プレイしていたVRMMOゲーム「ユナイト・ラウンズ」。そこで敵対関係にあったこともあり、現在は悪友のような関係になっています。
当時2人が敵対関係にあった理由は、「ユナイト・ラウンズ」がクソゲーと呼ばれる理由となった、極端に低いアイテムドロップ率にあります。
ゲーム内では、低いドロップ率をカバーするため、プレイヤーによるアイテムの強奪が横行していました。実質的に全員敵ともいえる状況のなか、無法者だらけのプレイヤーたちを掌握し、トップに立っていたのが「反理想郷の女帝(ディプトピア・エンプレス)」の名を持つアーサーでした。
その状況にサンラクはカッツォタタキこと魚臣慧(うおみ けい/オイカッツォ)とともに立ち向かい、相打ちになりながらもアーサーを撃破。これによりサンラクとアーサーは因縁の関係となりました。
サンラクがアーサーを“鉛筆戦士”と呼ぶ理由
鉛筆戦士(えんぴつせんし)という名前は、「ユナイト・ラウンズ」でのアーサーのプレイヤーネームです。鉛筆戦士ことアーサーは「ユナイト・ラウンズ」の世界でトップとなり「鉛筆王国」ともいうべき組織を確立。圧倒的な力でワールドを支配していました。少なくとも80人のプレイヤーが、鉛筆戦士の下に就いていたことが分かっています。
「ユナイト・ラウンズ」時代のアーサーは、無法者プレイヤーばかりのゲームで、80人以上のメンバーを束ねていたことから、高い求心力があることがうかがえます。
アーサーの強さは? サンラクとどっちが強い?
アーサーの強さは、情報をもとに知略を用いた戦い方をする用意周到な点にあります。第6話でのサンラクとの戦いで、毒付与の効果を持つと思われるナイフを持っていたり、クラン「SF-Zoo」のリーダーであるアニマリアとの戦いで、呪術対策として効果を跳ね返すアイテムを用意したりと、準備の良さを見せました。
目的のために行動をためらわない、判断の速さも強みのひとつです。7話で戦闘相手に即死攻撃を仕掛けられたときは、瞬時に対処法がないことを理解し、相手を倒して詠唱を止めるための直接攻撃に行動をシフトしました。結果的にアーサーの攻撃は間に合いませんでしたが、判断の早さが垣間見えるシーンです。
アーサーの強さをサンラクと比較すると、アーサーはレベル99とサンラクより大幅に高く、ステータスも大幅に高いと考えられます。しかし原作漫画の公式サイトにて「プレイスキルでは二人(サンラク・オイカッツォ)に劣るが、それをカバーする知略を持つ」と、サンラクの方がスキルの点で優れていることが記載されています。
アーサーが所属するクラン「阿修羅会」とは
阿修羅会とは、「シャングリラ・フロンティア」のプレイヤー間で名をとどろかせるPKクランです。あるユニークモンスターの出現条件について唯一知っているクランでもあります。
阿修羅会に所属するメンバーは、他プレイヤーへの悪質な攻撃行為を行う害悪プレイヤーとして知られています。第5話にて、「シャングリラ・フロンティア」内で情報交換ができる掲示板でサンラクの情報についてやり取りされていたとき、阿修羅会団長・オルスロットによる書き込みを見たプレイヤーが、サンラクの身を案じたシーンがありました。
ただ、最近は運営からの罰則が強化されPKのデメリットが大きくなったことにより、阿修羅会の勢いが衰え、以前のように自由に行動できなくなっているようです。
アニメ「シャングリラ・フロンティア」アーサーの情報まとめ
アーサーは、知略と情報を使って戦うことを得意としたプレイヤーです。「廃人狩り“ジャイアントキリング”」の異名を持つ実力者で、目的のためには方法をいとわないプレイスタイルが特徴です。
サンラクやオイカッツォとは、過去にプレイしていたゲームで敵対していた因縁の関係にあります。しかし、「シャングリラ・フロンティア」では、サンラクに襲いかかったことはあるものの敵対関係にはありません。今後、アニメ「シャングリラ・フロンティア」でアーサーがどんな活躍を見せるのか注目しましょう。
(C)硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会・MBS