“世界最高峰の格闘技イベント”ONE Championshipの約4年ぶりとなる日本大会=1月28日(日)東京・有明アリーナ「ONE 165: Superlek vs. Takeru」。
ONEキックボクシング世界フライ級王者スーパーレック・キアトモー9と挑戦者・武尊は両者ともに前日計量&ハイドレーションテストをクリア。武尊の盟友でもあるK-1ミドル級王者・松倉信太郎が武尊の前日計量の舞台裏を語ってくれた。
ONEでは水抜き減量が禁止されており、契約体重と尿比重を測るハイドレーションテストが設けられている。武尊にとってこの計量方法は初めての経験で、松倉曰く「すごく減量は大変そうでした。体重の落とし方や体調はもちろん、常にハイドレーションテストを考えながらの減量だったので、ストレスもあったと思います」という。
公式計量後にマスコミ・ファンに向けた公開計量とフェイスオフ、大会リハーサルなどの公式行事が続き、K-1時代とは異なるスケジュールが組まれている。ハイドレーションテスト以外にも初めてのことが多く「計量が終わっても今までのキャリアではなかったことが沢山あって、多少は疲れもあると思います」と語る。
フェイスオフで武尊はスーパーレックと額をつけて睨み合った。かなり試合前にピリピリしているのかと思いきや「僕らから見ていてピリピリしている感じではなかったです。あっち(スーパーレック)も盛り上げに来ていて、武尊もそれを感じて睨み合いに応じたという感じです」とメンタル的には落ち着いているという。
また「減量そのものはしっかり丁寧にできていたので、順調にリカバリーは出来ています」と松倉。「リカバリーもかなり綿密に考えて、必要な栄養やドリンクを摂って、そこからうなぎなどリカバリー食を摂ってパワーをつけている感じです」と計量後のリカバリーは順調に進んでいるようだ。
昨年12月のK-1大阪大会で武尊はセコンドとして松倉の王座戴冠の瞬間を見守り、そして涙を浮かべていた。今回“チーム武尊”の一員として試合を迎える松倉は「あの時は武尊が全力で僕のことをサポートしてくれた。今回は僕が武尊を全力でサポートして、世界最強になる瞬間に立ち会いたい。ファンのみなさんも全力で武尊に応援とパワーを送ってください」と武尊を後押しした。
文/中村拓己
写真/ONE Championship