大分県別府市の大学生ひき逃げ死亡事件で、いまもなお逃亡を続ける八田與一容疑者について有力情報をもとに追跡した。
【映像】八田容疑者に似ている男性を確認する刑事の様子
「八田容疑者に似ている男性が派遣の住み込みで働いている。しかも身分証もなく、いつもフードを被っている」そんな情報を頼りに、元徳島県警警部の秋山博康氏は「その情報は確度が高い」と現地に足を運んだ。
秋山氏は手配犯を追っていた刑事時代、寄せられた情報の確度が高い順からAからDランクに分類。Aランクの情報を優先し、現地で確認してきたそう。情報提供者のメッセージによれば、関東地方のある温泉地のホテルで、住み込みで働いている男性が八田容疑者に似ているという。さらに、他の従業員とは口を利かず、いつもフードつきの服で顔を覆い、写真なども撮られないように警戒しているように見えるとの情報も。秋山氏は、これらの情報に加え「身分証が不要」であること「八田容疑者のこれまでのバイト実績」との関連から、Aランクに分類した。
情報提供者に直接話を聞くと、派遣スタッフは身分証だけでなく健康保険証も持っていない人も数人いるという。「通帳が、口座がないとかちょっと特殊な人たちの派遣らしい。そういうのもあるから、あまり詳しいことは聞かないでくれって会社のほうから言われていて。この人たちが本名なのかすら危うい。訳ありの人たちだから」と説明すると、八田容疑者に似ている人物については「手配書よりちょっと日に焼けた感じ」と印象を語った。
八田容疑者似の男性は夕食時に配膳をおこなっているそうで、秋山氏は観光客を装いホテル内の食堂で確認することに。確かに顔はよく似ていたが、秋山氏は「一瞬左耳見たけど、耳がちょっと違うね」と耳の特徴や、身長が八田容疑者より少し低かったことから別人だと判断した。今回は空振りに終わったが、秋山氏は「いい情報が来れば、確度の高い有力な情報が来れば、すぐにフットワークを軽くして、現地に行って本人に面接して、本人に接触して、本人であるかどうかを白黒はっきりつけないといけない」と意欲的に語った。
今回の追跡について秋山氏は「身分証明書がない、保険証もないらしいんです」と説明すると「目がそっくりだったんですね。けど声が違う、耳も違う、ホクロの位置も違うというというので別人と判断しました」と振り返った。
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)、X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージまで。
(『ABEMA的ニュースショー』より)