【WRC】第1戦 ラリー・モンテカルロ
世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』が全4日間の競技日程を終えた。総合優勝は、後半凄まじい追い上げを見せたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)だったが、総合2位を獲得したセバスチャン・オジエ(トヨタ)も、風格漂わせる走りでファンやギャラリーを魅了した。
今大会はモナコ公国をスタート&ゴールとし、南フランスの山岳地帯を回る長い歴史と伝統を持つコース。オジエは、ここ南フランス出身のドライバーで、『ラリー・モンテカルロ』通算9度の優勝を誇る、モンテカルロマイスターだ。
オジエが実力を発揮したのは、南フランスをベースとした競技2日目のSS(スペシャル・ステージ)3。この日の朝一番のステージで、路面凍結があり、標高が高いことから雪が残るセクションもあるという、難しいコンディションであった。
その難しさを証明してしまったのが3人のドライバー。オイット・タナック(ヒョンデ)とフのグレゴワール・ミュンスター(Mスポーツ・フォード)が、そしてオジエと同じトヨタの勝田貴元までもが、アイスバーンとなった路面に足を滑らせてコースオフしてしまう。
しかし、オジエは、白くうっすら凍ってる部分が垣間見える路面で本領を発揮。3人がコースオフした同コーナーをしっかりペースを落として攻略すると、解説のピエール北川氏が「普通のアスファルト路面に見えて氷!」と言及し、実況の田畑祐一アナウンサーも「さすがオジエ…走り方わかっているんですね」と応じた場面の凍結路面も、まるで滑っているかのようにスピンをギリギリで抑えながら切り抜けていった。
熟練のテクニックを目の当たりにした視聴者からは、「滑りすぎ」「さすがオジエ」「オジエすげえええ」「マクレーでもクラッシュしてた」といった驚嘆のコメントが書き込みされている。なお、オジエはこの後の山岳ステージも順調にクリアし、この日の総合2位にまで順位を上げた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)