豊洲市場の隣接地に2月1日にオープンした新たな商業施設「先客万来」の内覧会が行われた。
どんな施設なのか? そして豊洲市場の現状、築地市場の跡地利用などについてテレビ朝日社会部の島田直樹記者に聞いた。
━━「千客万来」とはどんな施設か?
「ざっと見るだけで1時間以上かかるボリュームのある施設であり、大きくは温泉施設と商業施設の2つに分かれている。温泉施設は24時間営業で箱根湯本と湯河原の温泉を毎日タンクローリーで運び、豊洲で贅沢な温泉が楽しめる。私のお勧めはレインボーブリッジが一望できる無料の足湯だ。入館料は大人3850円、小学生が2000円だ」
「そして、江戸の街並みを再現した商業施設には50店舗以上が軒を連ねる。場所は豊洲市場の仲卸業者が入る建物のすぐ隣ということで、海の幸を活かした飲食店が多い。
━━「千客万来」という施設名だが、東京都はどんな観光戦略を持っているのか?
「改めて観光客の人に東京都を知ってほしいという思いがあるようだ。また、江戸の街並みを再現した外観などで“SNS映え”も狙っている。とはいえ、築地場外市場と比べてアクセスがあまりよくない。築地は東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線の2つの駅があるが、『千客万来』は豊洲駅から7分ほど歩いて乗るゆりかもめの市場前駅からまた歩く。東京都はBRTという2両編成のバスを通らせるなど、バスも使って欲しいとPRしているが豊洲の南1キロにあるこの施設まで来てもらうのは簡単ではない」
━━ところで、豊洲に移転した後の築地市場は今どうなっているのか?
「築地市場は建物が取り壊され、工事現場のように立ち入れなくなっている。町の再開発事業の公募を行っている段階でどんな施設になるか、どんな事業者が再開発を行うかまだ決まっていない状況だ。一方で、隣の築地場外市場は今も多くの人が訪れ、外国人観光客も押し寄せている」
(ABEMA/倍速ニュース)